カブレラ 親友のバットで劇的11号

[ 2008年6月14日 18:09 ]

9回オリックス無死一塁、カブレラが左越えに逆転サヨナラ2ランを放つ

 【オ4-3中】2―3の9回無死一塁。オリックス・カブレラが中日の守護神・岩瀬の4球目をピンポン球のようにはじき返した。「どこまで飛ぶのかな」。その場で高々と舞い上がった打球の行方を見守った。土壇場で試合をひっくり返すサヨナラ11号2ランは、左翼席最上段に飛び込んだ。

 一瞬の静寂の後に沸き上がった大歓声の中、ダイヤモンドを一周した。ホームベースを踏むと、ローズらチームメートから手荒い祝福を受けた。「最高の気分。最後の打席だったから、気合が入ったよ」。自身5本目となるサヨナラ本塁打に言葉も弾んだ。

 数日前、ローズのバットを借りて使ってみた。「自分のより少し軽いんだけれど、感触がすごく良かった」。この日は両チームの全得点が本塁打で入った。飛び交った計6本のアーチの中で、一番ど派手な一発を親友のバットで打ち込んだ。

 「勝てたことが最高」とカブレラ。チームは6月に入って7勝3敗、最大で11あった借金は4に減った。17号を放ったローズとともにこのまま調子を上げていけば、勝率5割復帰もそう遠くはない。

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2008年6月14日のニュース