×

スロ〜に誘って2キロ快カンパチ

[ 2017年5月17日 07:23 ]

新井さんはルアーで2キロのカンパチを釣り上げた
Photo By スポニチ

 【ガイド】魚の宝庫「銭洲」が4月1日に解禁した。黒潮が接岸してくるまでのシーズン前半は、コマセを用いた五目釣りが面白い。メインターゲットはシマアジとカンパチ。他にウメイロ、イサキ、メジナ、マダイなどが狙える。状況によっては中深場も攻め、アオダイ、オナガダイ、ヒメダイ、メダイなど遠征ならではの高級魚が望める。(芝 真也)

 朝イチは島周りでシマアジ、カンパチ狙い。「潮次第ですが、数釣りも期待できます」と鈴木豊船長。ミヨシにルアー釣り3人が入り、コマセ釣りは6人が両舷に分かれて座り、午前7時に水深40メートルのポイントからスタート。

 好奇心旺盛なカンパチは、ルアーのように動きがあるものに好反応する。開始から30分ほどして八王子市の新井一寛さん(27=自営業)にファーストヒット。竿を大きく曲げ、やりとり開始。「前日は他船に乗り、銭洲釣行連チャンです。昨日はルアーにバイトしてくるのですが、なかなかヒットしませんでした。そこで今日はルアーをしっかりと見せるように、ややスローなワンピッチジャークで誘ってみたところ、ヒットしてきました」と2キロ級のカンパチを釣り上げニッコリ。このパターンがハマったようで、同級のカンパチとヒラマサを追釣。

 シマアジ狙いの基本は、海底から10メートルぐらいまでの間をコマセシャクリの要領で上へ上へと探ってくるのだが、当日は潮があまり動かず、活性は低い模様。海底からハリス分ほど持ち上げ、コマセをポロポロと出しながら、静かに待つ釣り方で、小型ながらシマアジがヒット。

 五目釣りでは、ウメイロが元気いっぱい!タナは海面から取り、指示ダナよりハリス分沈め、コマセを振り出しながらタナに合わせると「ギューン」。鋭く突っ込む当たり!青に黄色のラインが入った色鮮やかなウメイロが海面に浮かび上がってきた。これにイサキ、メジナ、マダイが交じり、十分なお土産を確保。

 「銭洲への釣行は10年ぶり」と話してくれた相模原市の斎藤正さん(69=会社員)は「普段お目にかかれない高級魚が釣れてくる。遠征釣りの魅力ですね。当たりが来たら、ゆっくりと巻き上げ、追い食いを狙っています」と良型ウメイロを釣り久しぶりに訪れた銭洲を楽しんでいた。

 銭洲海域にはムロアジが回遊し始めている。当日、釣れたムロアジを泳がせた釣り人には…ハタか?モロコか?歯形がくっきりと残るバラシがあった。「大型カンパチの気配もありますよ」と船長。もうすぐ泳がせ釣りのシーズン。コマセ釣りと合わせて、これからますます面白くなりそうだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、下田・龍正丸=(電)0558(22)3935。午前2時出船。料金・餌釣り3万円(コマセ、氷付き)、ルアー釣り2万4000円(氷付き)。予約乗合。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る