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マダイ乗っ込み!!落とし込み!!待ちもいいけど誘って攻略

[ 2017年3月23日 05:30 ]

小型ながら本命を手にした浜村さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】沼津・常勝丸

 あの夢をもう一度!マダイ釣りファン待望の乗っ込み期が目前だ。大物と出合える絶好機で、強い引き、自己記録更新…期待で胸膨らむ時。桜の開花の前後がそのXデー。沼津・常勝丸で“X”を先取りしようというファンたちの攻略法は…。(スポニチAPC 林 悠二)

◎食いが渋い時こそ工夫

 マダイが産卵に向けて群れで浅場へやってくる時。産卵行動は第1波、2波…大潮ごと(15日周期)が一般的だ。その第1波がいつ来るかは地域や天候、水温などに左右されるが、単発ながら大物が顔を見せる前触れも。沼津・内浦湾はマダイ釣りで定評のあるエリア。今季もすでに良型が釣れだした。

 「昨年は乗っ込みが早く3月中旬。5月上旬まで続いたね」とは鈴木茂船長。中型が主体で大型はこの後に連発したと回顧する。遅れ気味ながら、つい先日3キロ級が出たが、良型を2匹、3匹上げた人も。そのためお彼岸が近づくとがぜん色めき立ってくる。いつ爆発するか分からないからだ。その乗っ込み一番乗りを狙い、この朝6人が竿を出した。

 大半が船べりに魚探の探見丸をセットしている。竿ビシ80号、ハリスは3号(5メートル)×5号(7メートル)12メートル。付け餌、コマセはオキアミ。

 「タナは70メートル!」(船長)。水深95メートル。まずは越冬中の深場を狙うが不発。次いで60メートル、40メートルダチと探り回るが、探見丸にいい反応が出ている割に当たりなし。季節風が吹き続き潮に濁りが入ったのが不振の影響か?

 だが、食いが渋い時こそ釣り人は工夫するもの。このエリアも軟調子竿での置き竿釣法が主流。当たりが出るまで置きっ放しが多い。そんな中、探見丸の反応に合わせて終始誘いを掛ける人がいた。また仕掛けに小型オモリを付けていたのは、前回の釣行で2・8キロを上げた常連で八王子市の大貫雅之さん(58=会社員)。仕掛けは2本バリで、先バリから5メートル上に極小親子スイベルを介して枝バリを出す。オモリはナツメ形0・8号でスイベル上にようじで固定している。キャリア10年の大貫さんだが「来るたびに必ず顔を見ます。最高は6匹」と話し、5キロアップが目下の目標だとか。

 当日は、伊豆の国市の浜村誠さん(55=理容業)が400グラム級を釣った他はマアジが出た程度と振るわなかったが、魚探反応は各所であった。水温が14・8度と低く、魚はご機嫌斜めだったらしい。

◎バリバリ反応

○…船べりの魚探に帯状や山形の反応が出ると、すかさず動作に入る。竿を天高く誘い上げ、しばらく止める。そして静かに竿の中ほどまで海中に沈めて当たりを待つ――この落とし込みを繰り返すのは、6週連続で通っている八潮市の藤室日出樹さん(57=会社員)。「ほら、これ反応です。前回は4匹。この釣り方でバリバリ食ってきたよ」と。

◎中オモリも効果的

▼鈴木茂船長の話 置き竿での待ちもいいけど落とし込みも大事な誘い。大きく速く上がる餌には反応しないけど、ゆっくり静かに沈んでいくホーリングに好反応を示した。中オモリを使うのもブームで潮が速い時に効果的。しかし、養殖イカダ周りの浅場や、潮の加減で食わない時も。着脱可能な作りにしておくといいですね。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津・常勝丸=(電)055(941)3163。乗合は午前6時と、午後0時半の2回出船。料金はコマセ付き半日9000円、1日通し1万7000円。

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