猛攻耐えた！新守護神・川島　初Ｗ杯で完封

＜日本・カメルーン＞相手選手と競り合いながらガッチリボールをつかむＧＫ川島

　【Ｗ杯１次リーグＥ組　日本１―０カメルーン】鬼のような形相で絶叫した。後半ロスタイム、左サイドからクロスが上がり、ファーサイドで相手ＦＷウェボにシュートを打たれた。絶体絶命。しかし、ＧＫ川島が右に跳んで体を伸ばしてはじき、最後は駒野がクリア。最後のとりでとなった守護神は「１１人全員が球際とか守備の意識が物凄く強かった。その意識が失点ゼロにつながった」と訴えた。

　不利と言われた中で前半に本田が先制点。そのリードを無駄にするわけにはいかなかった。終盤はカメルーンがロングボールをゴール前に集めたが「最後は相手がパワープレーでくるのが分かっていた。体を張って守れてよかった」と強調。長く代表守護神の座を支えてきた川口と楢崎以外では初のＷ杯出場。合宿から好調を維持し、勝利という形で大役を果たした川島は「この１勝で日本サッカーは１歩踏み出すことができたと思う。まだ試合も残っているので、また１歩でも２歩でも引っ張っていきたい」と早くも１９日のオランダ戦を見据えた。