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GK林“ベルギー経由”でブラジルW杯へ

[ 2010年6月15日 06:00 ]

ベルギー3部ロイヤル・オリンピック・シャルルロワに完全移籍するGK林彰洋

 14年W杯ブラジル大会の日本の守護神候補でイングランド2部プリマスのGK林彰洋(23)が、来季からベルギー3部ロイヤル・オリンピック・シャルルロワに完全移籍することが14日、分かった。日本人GKがベルギーでプレーするのは初。オシムジャパン時代に日本代表候補として招集された経験もある期待の若手GKが新天地で飛躍を目指す。

 4年後のW杯ブラジル大会で日本の守護神として期待されるGK林が、ベルギーの古豪に移籍する。来季から3部のロイヤル・オリンピック・シャルルロワに完全移籍することが明らかになった。オプション付きの2年契約で、推定年俸も下部リーグでは破格の10万ユーロ(約1100万円)という。関係者も「期待の大きさを感じている」と明かした。
 R・O・シャルルロワは、1912年創立。1世紀近い歴史を持つ。47年から63年(55~56年を除く)にかけては1部に定着。最近では07年に3部で優勝し、再び3部に降格した今季も上位に進出し、まだ2部昇格の可能性を残している。
 関係者によれば、来季からは新オーナーが就任し、長期的に多額な資金投入が可能になったという。1年でも早い1部復帰を目指す上で、将来性ある林が目玉的な補強となった。
 1メートル94の林は早くから将来を期待されてきた。オシム監督時代の07年には流通経大の大学生ながら日本代表候補に招集された。鹿島、広島、京都など複数のJクラブも獲得に乗り出す中、GKは評価がされにくいと言われる欧州挑戦に踏み切り、09年9月からイングランド2部プリマスに所属。出場機会には恵まれなかったが、着実にレベルアップした。
 今回の移籍もプリマスのジョン・カバー・コーチの推薦が実現を加速させた。R・O・シャルルロワでは、来季からベルギー国内のクラブ監督を歴任してきたアレックス・チェリニアンスキ氏(49)を新監督に迎える方針で、林とともに新チームの顔となる。林が、ベルギー経由で4年後のブラジルを目指す。

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2010年6月15日のニュース