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【川本治のツボ】オランダ戦は“攻守の切り替え”がカギ

[ 2010年6月15日 15:25 ]

 【川本治のツボ オランダ2―0デンマーク】オランダは高さのあるデンマークに対し、サイドを起点にするのではなく、スピードのあるボールを縦に入れる攻めが多かった。前半は決定機までつなげられなかったが、狙い通りの攻めはできていた。オウンゴールで先制した後半開始早々のプレーは、DFラインからの縦パス1本でチャンスをつくった。抜け目のない攻めで得点を奪えたことで、その後はしっかりとボールをキープしながら、優位に試合を進められた。

 ボールを回される形となったデンマークだが、前半はDFラインが集中していて、粘り強く守っていた。失点するまではスナイダーにもきっちり対応できていた。日本はオランダ相手に守備に追われる時間が多くなるのは必至だけに、前半のデンマークの守備は見習うべきところが多かった。

 オランダはロッベンが欠場したが、切れのあるエリアも控えており選手層は厚い。その相手からゴールを奪うには、攻守の切り替えの速さが求められる。守備に没頭するのではなく、攻撃の意識を持ちながら守ることが重要となる。(元ジェフ市原強化部長)

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2010年6月15日のニュース