ベントナー強行出場も…デンマーク初の初戦黒星

オランダ―デンマーク　前半、パスを出すデンマークのベントナー

　【Ｗ杯１次リーグＥ組　デンマーク０―２オランダ】デンマークは４度目のＷ杯出場で初めて初戦白星を逃した。後半１分にＤＦのＳ・ポウルセンのクリアがＤＦアッガーの背中に当たるオウンゴール。終盤にも失点した。股関節痛で出場が危ぶまれたＦＷベントナーの強行出場も実らなかった。

　「トマソンがケガしたので起用を決めた。１時間以上はプレーさせないつもりだった」。右ひざ負傷のＤＦケアーは戻ってきたが、主力ＦＷトマソンは欠場。負傷者続出の中、オルセン監督は若きエースに託した。前半２７分にヘッドでゴールを狙うなど、４月２４日のマンチェスターＣ戦以来の実戦でもベントナーは攻撃陣をけん引。だが後半１７分に交代すると、途端に迫力不足に陥った。
　「バケツの水をかぶったような気持ち」と指揮官はショックを隠せなかった。４大会連続１次リーグ突破のためにはカメルーン戦、日本戦での連勝が必要となった。