渡辺王将、3連勝で防衛王手!永瀬王座を115手で破る 第70期王将戦7番勝負第3局

[ 2021年1月31日 17:56 ]

<第70期王将戦第3局2日日>盤面を見つめる渡辺王将(右)と永瀬王座(撮影・会津 智海)
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 将棋の第70期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第3局は30、31両日、栃木県大田原市の「ホテル花月」で指され、渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=が挑戦者の永瀬拓矢王座(28)を115手で破り、シリーズ開幕から3連勝を飾った。

 中盤から少しづつリードを広げて貫禄勝ちを収めた渡辺は、「歩損した代償を取りに行く展開だった。歩を捨てすぎているので今日の午前中あたりはまずくしてしまったと思っていた。(転換となったのは)2五飛と浮いたあたりで良くなったと思ったが、それまでは歩切れに悩む展開だったので、うまい手あがったらまずいかなと思っていた。中盤の形勢判断も含めて調べてみないとわからない将棋だったなと思っている」とした。渡辺はシリーズ3連勝。次戦に向けて「少し間が開くので、対局が近くなったらまた作戦を練って準備したい」と語った。

 一方、悔しい3連敗で崖っぷちに立たされた永瀬は、「長考した局面で余計な手を多く考えてしまって、正しい道の順がわからなくなってしまった。2日目も自然に指していたつもりだったが、少しさばけすぎていたのかもしれない」とガックリ。カド番となる次局へ向けて「難しい局面で方向性の悪い手を指してしまっているので、修正して内容の良い一局を指せるようにして臨みたい」と話した。

 終局時間は午後5時25分。消費時間は先手の渡辺が6時間58分、後手の永瀬が7時間31分。
 
 第4局は2月13、14の両日、東京都立川市の「SORANO HOTEL」で予定されている。

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