母と妻の死去にも桂文枝 落語への決意胸に現場復帰

[ 2021年1月31日 19:00 ]

落語会「新・四つ葉の会」出席のため天満天神繁昌亭に入る桂文枝(中央)
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 1月24日に妻・真由美(まゆみ)さん、25日に母・治子(はるこ)さんと相次いで亡くした落語家の六代桂文枝(77)が31日、「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)で開催された「新・四つ葉の会」に出演した。

 真由美さんが亡くなる前日23日以来、2人を亡くしてから初の高座。創作落語「ぼやき酒屋」を演じたが、冒頭の枕では母親との思い出や、夫人への感謝の気持ちを語り、涙ぐむシーンも。50人のファンも固唾を飲んで見守った。

 本紙報道を受けて27日夜に発表したコメントでは「人生の中で2日続けて死亡届を書くなんて思ってもいませんでした」と悲痛な心中を明かしていた。この日は、報道陣に深々と一礼して「ご苦労様です」とだけ語って楽屋入り。事務所関係者によれば、体調は問題ないようで、スタッフや弟子の前では「気丈に振る舞っておられます」とのこと。帰り際も車に乗り込み、自ら窓を開けて「ありがとうございました。ありがとうございました」と繰り返し、帰路についた。

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2021年1月31日のニュース