栗山氏「信じ切る力」刊行記念 スペシャル対談で「本に凄く救われた」

[ 2024年4月16日 15:53 ]

栗山英樹氏
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 日本ハムのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)で昨春、侍ジャパン監督として日本をWBC優勝に導いた栗山英樹氏(62)が最新著書「信じ切る力 生き方で運をコントロールする50の心がけ」(講談社、1760円)を発刊したのに伴い16日、都内で有隣堂・松信健太郎社長とスペシャル対談を行った。

 「本という救い」とテーマにした対談では、学芸大在学時からずっと身近な存在だったと告白。2012年から10年間に及ぶ日本ハム監督時代も歴代の新人選手に自らセレクトした本を手渡し、感想を求めた後、指揮官のメッセージをつけ、各選手の成長を手助けしてきた。

 その一方で、チーム戦略を最終決断する立場にあるため「凄く孤独になっていく」と苦労を思い出していた。それでも、手元にあった本は確固たる答えを導き出す手助けになったと力説した。

 「僕は“歴史はデータ”とずっと言ってきたけど、誰ががこう考えてこういうことすると、こういう結果になると歴史には残っていて…。僕と同じように困っていた人が歴史的にもいたはずなので、それを本の中にある事例を探しにいく。そういう意味では、すごく救われたと思いました」と改めて感謝していた。

 今年3月には日本ハムCBOとして渡米し、メジャー13球団の視察。「サイエンスが入ってきて、球団運営など野球が劇的に変わることはなかったけど…。ボクの頭の中も一回真っ白にして考えないといけない」としながら、過去に読破してきた本や、先人から教わってきたことは自らの確固たる核として絶対変わらないはずと語気を強めた。

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