ドジャース指揮官 一発出れば同点の場面で凡退の大谷翔平について「7回の打球も良い当たり」とかばう

[ 2024年4月16日 15:04 ]

ナ・リーグ   ドジャース4―6ナショナルズ ( 2024年4月15日    ロサンゼルス )

試合後、取材に応じるドジャースのロバーツ監督(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が15日(日本時間16日)、本拠地・ロサンゼルスでのナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席に2試合連続安打とする右前打を放ったが、3打数1安打で一発は生まれず、松井秀喜氏を抜く日本選手最多メジャー通算176号はまたもお預けとなった。チームは4―6で敗れ、今季2度目の2連敗。最近5試合で1勝4敗と一時期の勢いが失速している。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、大谷の打撃について「9回に1人でも塁に出ていればまだ試合を続けられていたかもしれない。彼(大谷)は特別。彼のバットにボールに当たれば、強い打球が生まれ、何か良いことが起きるような気がする。7回の(中飛の)打球も良い当たりだった。彼は特別な選手」と話した。

 この日は黒人初のメジャーリーガーの功績を称える「ジャッキー・ロビンソン・デー」で、試合前には大谷と山本由伸投手がセレモニーに参加。全球団の選手が背番号42を着用し、大谷も「42」のユニホームでプレーした。指揮官は改めて「ジャッキー・ロビンソン・デー」について言及し「私や多くの有色人種、マイノリティー、あらゆるスポーツや職業、また女性にとっても扉を開いてくれた存在。私にとってはそれはシンプルなことで、大きなことだと理解している。それはドジャースであろうと、野球界全体であろうと、人々を正しく扱う公平さ、平等さだ。私たちが毎日やっていることだ。ジャッキーは私の生き方に影響を与えている」とロビンソンに敬意を表した。

 大谷の第1打席はメジャーデビューの新人左腕ミッチェル・パーカーとの対戦。カウント2-1と打者有利のカウントとなった4球目の甘いスライダーを捉えると、107.3マイル(約172.6キロ)の痛烈な打球で一、二塁間を破る右前打となった。これで連続試合出塁を15に伸ばした。その後、フレディ・フリーマンの右前打で三塁へ進むと、4番のウィル・スミスが中犠飛を打ち上げて大谷が同点のホームを踏み、すぐさま同点に追いついた。

 しかし、この日はエース右腕タイラー・グラスノーが5回8安打6失点と乱調。それでも大谷は6回に打撃妨害で出塁してチーム3点目にも絡むなど2得点の活躍で攻撃陣をけん引した。

 しかし、3-6の7回2死一、二塁の一発出れば同点の第4打席は鋭い当たりを放つも中飛に倒れた。90マイル後半の直球を武器とする4番手右腕ハンター・ハービーに対し、カウント0-2から外角の99マイル(約159.3キロ)直球を左中間に鋭いライナーではじき返したが、中堅手の守備範囲で得点を奪えなかった。

 大谷は今季、打率.338、4本塁打、OPS1.033と中軸としての役割を果たしている一方、得点圏打率は.063と結果を残せていない。今季、得点圏は18打席あり、16打数1安打、4打点、4三振、2犠飛。

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