【ソフトバンク・今宮単独インタビュー】強力打線“陰の立役者” 「やることは出塁だけ。欲を出さずに」

[ 2024年4月16日 05:00 ]

ソフトバンク・今宮(撮影・岡田 丈靖)
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 好調ソフトバンクで主に2番を任されている今宮健太内野手(32)が、本紙インタビューに応じた。チームは14日にセ・パ両リーグ10勝一番乗り。今宮は打率・310、出塁率・408の安定した打撃でパ・リーグ首位の原動力となっている。両リーグ最多7盗塁の1番・周東佑京内野手(28)との事前の打ち合わせなど試合に向けた準備も隙はない。16日の日本ハム戦からも出塁重視で、つなぎ役に徹する。(聞き手・井上 満夫)

 ――14日までの西武との3連戦でパ・リーグ5球団との対戦が一巡した。ここまでのチームの戦いぶりや自身の状態は。
 「まあ順調に来ていると思いますよ。開幕からなかなか1、2番の仕事ができていなかったけど、ここ何試合かは、しっかりやっていけた。まあまあですけど、やっていけてはいます。3番・柳田さん、4番・(山川)穂高、5番・近藤につながっていけたかな」

 ――3日のロッテ戦で今季初めて1番で出場し、18年以来6年ぶり2度目の先頭打者アーチもあった。2番打者との違いはあるか。
 「1番、2番も別に関係はないんですよ。もう、塁に出ることだけですね。やることは出塁だけですね。しっかりと自分のやるべきことがあるので、それをやるだけかなと思っています」

 ――2番に戻った4日のロッテ戦で2試合連続の本塁打。通算100本塁打に残り6本としたが、「ホームランはおまけ」と言っている。その意識とは。
 「変わらず、そのままです、おまけです。欲を出さずに、振りすぎずにいくだけです」

 ――1番の周東は打率・368と好調で出塁率・431。今宮選手も出塁率・408をマークし、1、2番の出塁への意識の高さがうかがえる。
 「佑京が出た分、チャンス。そこをつぶさないようにと思ってやって、僕も出塁を大事にしています」

 ――周東が出塁すれば盗塁を企図することが当然考えられる。両者で事前に話していると聞いたが。
 「そうです。投手のデータを取って、いろいろと見ています。投手によっての攻め方や、仕掛け方。いろいろとオープン戦からやってきています。今はデータが発達していますし、佑京と話をしながらというところ。行くか、行かないかなど」

 ――今季14試合を消化した。
 「戦い方は変わらないし、やることも変わりませんので。だから、どうこうという部分はないと思いますね」

 ――小久保ホークスは両リーグ最速の10勝到達と快調に飛ばしている。チームの雰囲気は。
 「雰囲気はいいと思いますよ。序盤は投手が頑張ってくれた。あとは、もっともっとピッチャーを助けられるように野手で頑張っていかないとなと思っています。一試合一試合やるだけです」

 ――体の状態や切れの部分は。
 「まあまあ、普通だと思いますね」

 ――16日の日本ハム戦から対戦が2巡目に入る。自身の仕事とは。
 「ベースは塁に出ることがまず最優先なので。チャンスが来た時には、もちろん打てることも大事。ベースは変えないようにいきたい」

 ◇今宮 健太(いまみや・けんた)1991年(平3)7月15日生まれ、大分県出身の32歳。明豊では甲子園に2年春と3年春夏の3度出場した。09年ドラフト1位でソフトバンク入団。3年目の12年から主力に定着し、13年から5年連続で遊撃手のゴールデングラブ賞に輝いた。14、17、22年にはベストナインを受賞。1メートル72、76キロ。右投げ右打ち。

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