【能見さんが聞く!!】オリックス・杉本「どんな打順でもとにかく打ちたい。ホームランはそのうち出る」

[ 2024年4月16日 04:45 ]

ポーズをとる(左から)オリックス・杉本と能見氏(撮影・岸 良祐)
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 本紙評論家・能見篤史氏(44)が注目のオリックス選手の本音に迫る新企画「能見さんが聞く!!」がスタートする。第1回は「ラオウ」の愛称を持つ杉本裕太郎外野手(33)。貴重な長距離砲でムードメーカーでもある選手会長がチームと自身の現状を大先輩に自然体で語った。(取材・構成 山添 晴治、阪井 日向) 能見氏と杉本の動画はこちらから

 能見氏 誕生日を迎えたんだって?

 杉本 5日に33歳になりました。

 能見氏 若いな。

 杉本 いや、若くないです。能見さんはいくつまで現役をされていましたっけ?

 能見氏 43歳か。

 杉本 凄いですね。あと10年…。想像もできないです。

 能見氏 体の変化とかはある?

 杉本 次の日になっても疲れが取れなくなったなと。

 能見氏 動きは?

 杉本 年々、体のキレがなくなっているような気もします。キレを出すような練習をして維持しようとしています。

 能見氏 維持しちゃダメだよ。

 杉本 確かに。良くしたいですね。

 能見氏 さて、ここまで打撃の感覚は?

 杉本 悪くないです。みんなに言われているほど…。

 能見氏 ホームランは気にしていない?

 杉本 本音は打ちたいですけど。状況とかを見て。何でもかんでも狙っていたら、チームのためにならない。そこは考えながらやっています。

 能見氏 結構、器用だもんね。右打ちもうまい。

 杉本 右に打球が飛んでいるだけです。

 能見氏 でも、右に飛んでヒットになるって、バットの出方がいいから。投手からすれば凄く嫌。

 杉本 僕も詰まりながらのヒットとかポテンヒットが出るときは、スイングの軌道がいいとか、強く振れているからと思いながらやっています。

 能見氏 山本由伸が抜けて絶対的エースがいない。若い投手たちを、どう見ている?

 杉本 (吉田)正尚がメジャーに行った時に「ちょっとヤバいな」という雰囲気があったんですけど、また優勝できたという経験がある。由伸もいなくなったけど、若くていい投手がいっぱいいる。その投手たちが、また出てきて活躍するんじゃないかなと思っています。

 能見氏 今、ちょっとチームが苦しい中で、浮上するきっかけは見えている?

 杉本 見えています。何かそんな気がしてきました。

 能見氏 ラオウが4番を打つとか?

 杉本 どんな打順でもとにかく打ちたいです。今のところ6、7、8番ぐらいが多いんですけど、個人的には第2のクリーンアップと思ってやっています。

 能見氏 確かに。投手からすると「なんで、その打順にいるの?」となるよ。

 杉本 そう思われたいんで。そこで打ったら格好いいなと。まあ、監督が決めるんで、僕が「クリーンアップ打ちたいです」と言って打てる話じゃないんで(笑い)。

 能見氏 言ったところで、イジられて終わりそう。

 杉本 確かに。「おまえは4番に入ったら打てへんやん」とか言われそう。

 能見氏 改めて中嶋監督の印象は?凄くビックリしたのは、これだけ接してくれるのは選手も凄くやりやすいと。

 杉本 やりやすいです。野球と関係ない話とか何でもいいんですけど、監督から話しかけてもらったというだけで、何かホッとするというか。

 能見氏 これはね。40歳になろうが、ずっと一緒なのよ。監督から話しかけられたら、やっぱりうれしいのよ。

 杉本 やっぱり、そうですか。僕も能見さんに話しかけられたら、まあまあうれしいです。

 能見氏 あ、絶対ウソ。「まあまあ」付いているし。

 杉本 いや、うれしいっす!

 能見氏 今季もラオウは欠かせない選手。ムードメーカーとしてもだし、頓宮選手がちょっとおかしなことになっているし(笑い)。

 杉本 めっちゃ気持ちがわかります。僕も(21年)ホームラン王を獲った次の年、最初全然ダメだったんで。

 能見氏 それは何か変わっていたの。

 杉本 謙虚にというか、丁寧にいきすぎて。それで失敗したなと。

 能見氏 ファンの方は、ホームランも期待しているよ。

 杉本 そのうち出るんで。長い目で見ていただきたいです。

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