ソフトBの開幕陣容が固まる 牧原大が恐怖の9番に OP戦は中日と並んで勝率1位でフィニッシュ

[ 2024年3月25日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク0―3広島 ( 2024年3月24日    マツダ )

<広・ソ>9番で起用された牧原大(撮影・成瀬 徹)
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 小久保ホークスの開幕布陣が固まった。ソフトバンクは24日、広島戦でオープン戦全日程を終了。初の零敗を喫したが、10勝5敗2分けで中日と並び勝率1位となった。2試合連続で牧原大成内野手(31)を9番で起用し、開幕スタメンの方向性も見えた。さらに開幕1軍メンバーの絞り込みも行い、準備は万端。小久保裕紀監督(52)は確かな手応えを得て、4年ぶりのV奪回に挑む。

 王者・オリックスと開幕戦で激突する小久保ホークスの陣容が固まった。広島との最後のオープン戦終了後に選手を絞り込んだ指揮官は「開幕に向けて戦うメンバー、戦う形が見つかったということです。捕手1人と井上、育成(投手)の2人。それ以外でスタートします」と明言した。投手は育成右腕の古川、中村亮、野手は井上、谷川原に2軍行きを通達。残る精鋭で船出をする。

 オープン戦10勝5敗2分けで中日と並んで勝率1位。生まれ変わったチームの自慢は12球団断トツの18本塁打を放ち、66得点を挙げた強力打線だ。打順は1番・周東と4番・山川が不動だったが、懸案だった9番打者もほぼ固まった。前日から2試合連続で起用された牧原大だ。

 「9番、1番、2番のつながりを考えたら、こっちの方が面白いと思ってやっています」。俊足巧打の牧原大が下位でチャンスメークし、3番から柳田、山川、近藤と続くクリーンアップで大量得点を狙う。「最初はある程度、固定でスタートしようと思ってます」。オープン戦3本塁打の山川は「体の準備はしっかりとできた。結果を出すための準備がこれから大事になる」と意気込み、山川と並びチームトップタイの9打点を挙げた柳田は「1年間、何番でもいいのでいい打撃で結果を残すだけ」と気を引き締めた。

 レギュラー以外の層も厚い。野手では中村晃、三森、川瀬ら個性派がスタンバイ。支配下に昇格した仲田、川村、緒方の3人も代走や守備要員として控える

 守り勝つための準備も整えた。小久保監督は「野球はピッチャーです。いい投手から点はそんなに取れない。先発が5、6回を抑えて7、8、オスナにつなぐ。それしかない」と言う。前日23日には開幕ローテーション6投手に登板日を通達。漏れた石川、大津も1軍に同行して出番に備える。「1年間(先発)6人で回ることはないし、勝ちきるためには必ず必要だし、出番は来る。野手もしかり」と語った。

 4年ぶりのペナント奪回へ、投打ともに万全の仕上がりで開幕へ向かう。 (井上 満夫)

 ○…オープン戦の全日程が終了し、ともに10勝5敗で、5分けの中日と2分けのソフトバンクが勝率1位となった。ソフトバンクの小久保監督は就任1年目。球団が福岡に移転して以降では09年の秋山幸二監督、15年の工藤公康監督に続く勝率1位となった。09年はレギュラーシーズンで3位に終わり、15年はリーグ優勝、日本一を達成したが、新生・小久保ホークスはいかに?

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