阪神OP戦単独最下位も、岡田監督「何かあんの?」 主力故障など誤算続きもシーズンで反撃

[ 2024年3月25日 05:15 ]

オープン戦   阪神2-5オリックス ( 2024年3月24日    京セラD )

<オ・神>阪神・岡田監督(撮影・須田 麻祐子)
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 岡田阪神が、6年ぶりのオープン戦単独最下位に沈んだ。3勝14敗1分けの借金11は、18年の10を上回る球団ワースト記録。14敗は00年に並ぶ同ワーストタイになった。

 昨季、圧倒的な力でリーグ優勝し、日本一に輝いたチームが、勝敗度外視の戦いとはいえ、まさかの低迷。岡田監督は「そんなん全然、関係ないわ。何かあんの?」と笑い飛ばしたものの、誤算は否めない。主力の故障が相次ぎ、総仕上げとなるはずのオープン戦最後のカードに、ベストオーダーを組めなかった。近本は蓄積疲労、大山は下半身の張り、森下は右足を痛め、欠場が続いた。

 「まあ、大山ねえ。近本の方が心配やけどな。大山もちょっと走るあれ(心配)があるから。(開幕まで)4、5日あるから。なんとかある程度、ゲームができるようになればええと思うけどな」

 もう一つの誤算は、リリーフ陣の不調だ。この日は公式戦を想定し、1点リードの7回1死、宗、森と左打者が続く場面で左腕の島本をぶつけた。しかし3連打を浴びて逆転を許してしまう。8回に送り出した石井も2失点。昨年のリーグ制覇を支えた2人が、状態の上がらないままオープン戦を終えた。

 チームの波長がかみ合わないまま準備期間が幕を閉じた指揮官は「(オープン戦の)収穫はあんまりなかったなあ。最後にケガ人もちょっと出たしな。まあそんなに重症やないから、それが治って、29日にスタメンでいけるように願ってるだけやわ」と淡々と総括した。オープン戦の最下位はスポニチに記録が残る65年以降これで6度目。20年以降では昨季までのオープン戦最下位4チームのうち3チームがリーグ優勝しているが、阪神に限れば直近の18年を含めてその全ての年でシーズンの優勝がなく、Bクラスに終わっている。最下位も3度ある。岡田阪神が、負の歴史を打破するべくシーズンに臨む。(倉世古 洋平)

 ○…阪神がオープン戦を3勝14敗1分け、勝率.176の12位で終えた。日本一翌年にオープン戦最下位は22年ヤクルトが巨人と同率最下位の11位となって以来。単独最下位は98年ヤクルト以来26年ぶり。

 ○…阪神のオープン戦単独最下位は18年以来6年ぶり、65年以降6度目。前回18年はシーズンも奮わず最下位に終わるなど過去5度のシーズン順位は最下位3度を含むすべてBクラス。

 ○…2リーグ制以降のオープン戦で阪神の14敗は00年に並ぶワースト。借金11は18年の10を更新した。勝率.176は18年の.143に次ぐ2番目の低勝率。今回11位のロッテも勝率.182で、複数チームが勝率2割を切ったのは、85年の11位近鉄の.176、12位中日の.118以来39年ぶり。

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