秦真司氏 野村ID野球の〝継承者〟がコーチとして見た落合監督「選手もコーチもやりやすかった」

[ 2023年6月30日 15:54 ]

2009年、交流戦の試合前に楽しそうに話し込む楽天・野村克也監督(右)と中日・落合博満監督
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 ヤクルトなどで通算1182試合に出場した秦真司氏(60)がYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。現役時代に「野村ID野球」を学んだ秦氏から見た落合博満監督について明かした。

 2005年間から2年間、1軍捕手コーチとして中日のユニホームを着た。

 当時の落合監督から直接口説かれて入閣。06年のリーグ優勝に貢献した。

 ヤクルトでの現役時代は野村克也監督から教えを受けた秦氏だが、落合監督は「自分の知らないポジションは担当コーチに任せる。コーチとしてはもの凄くやりやすかった」と振り返った。

 理論漬けの野村監督と比べて、落合監督は「端的」だったという。

 「三振してもいいから低めは振るな」と指示する。秦氏が捕手だった頃、現役時の落合監督が外角低めを黙って見逃し三振した。ボールと思っているのかと思うと審判の判定に文句も言わないで平然としている。秦氏は「そのときは全然分からなかったが、中日に行って分かった」と言った。

 割り切らせるということが選手にはもの凄くプラスになっていたと指摘した。秦氏は「落合さんが監督のときに選手だったら3割以上、首位打者候補にもなれていたと思うくらい。選手もコーチもやりやすい監督だった」とその端的で効果的な指示に舌を巻いた。

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