巨人・戸郷 143球力投も報われず、9勝目逃す 近本に初回先頭弾浴びるも8回1失点

[ 2023年6月30日 20:28 ]

セ・リーグ   巨人―阪神 ( 2023年6月30日    東京D )

<巨・神>8回、無失点に抑えガッツポーズの戸郷(撮影・光山 貴大)
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 巨人の戸郷翔征投手(23)が阪神戦(東京D)に先発登板。近本に初回先頭打者アーチを浴びながら、その後は要所を抑えて8回8安打1失点と粘りの投球を見せたが、打線の援護なく今季9勝目を手にすることはできなかった。

 14日の西武戦(東京D)で両リーグ単独トップとなる8勝目(1敗)をマーク。交流戦で12球団トップタイの3勝を挙げた。その西武戦では自ら先制スクイズも決め、3回で75球を投じるなど序盤から球数が多くなりながらも要所を抑えて6回で116球を投げ、7安打1失点と粘投した。

 予告先発投手として発表されていた27日のヤクルト戦(秋田)が雨天中止となったため、この日は西武戦以来、中15日でのマウンド。西武戦後のヒーローインタビューでは「次からはもっと長いイニングを投げれるように完投、完封を目指して頑張りたいと思います」と話していたが、近本に初回先頭打者アーチを被弾していきなり失点した。

 登板間隔が空いたことも影響してか序盤は制球に苦しみ、初回2死から大山、ノイジーに連続四球。最少1失点でとどめたものの初回から33球とこの日も球数が多くなった。

 2回は下位打線を3者凡退に仕留めたが、3回も1安打1四球。3回を終えて66球を投げた。4回、5回、6回、7回といずれも2死から安打を許すも無失点。だが、球数は5回を終えて早くも104球、6回で121球、7回で132球となった。

 粘りの投球を見せて援護を待ったが、打線は相手先発右腕・西純の前に7回まで3安打1得点。1―1のため戸郷は8回も続投して今季最多タイの143球で投げ切った。

 その裏、1死走者なしで打席が回ると、代打・北村拓が出されてここで交代。この回、巨人打線が勝ち越せば戸郷に9勝目の権利が発生するところだったが、無得点に終わった。

 戸郷の投球内容は8回で打者34人に対して143球を投げ、8安打1失点。6三振を奪い、与えた四球は3つ、直球の最速は150キロだった。

 ▼戸郷 立ち上がりの失点が悔やまれます。2回以降はランナーを出しながらも粘りの投球が出来たと思います。今日の投球を次に繋げていきたいです

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