12球団支配下選手で最軽量の63キロ　ソフトバンクのルーキー大津が地元・福岡でプロ2勝目　

パ・リーグ   ソフトバンク3ー2楽天 （ 2023年6月29日    ペイペイＤ ）

＜ソ・楽＞お立ち台で大津の2勝目にちなみ指で2を作る大津と近藤（左）（撮影・中村　達也）
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　プロ2勝目は念願だった地元・福岡での勝利。本拠地初勝利を挙げたソフトバンク・大津は「最高にうれしいです。近藤さんに感謝です」とお立ち台で声を弾ませた。8回1イニングを無失点に抑え、その裏に近藤が逆転3ラン。“1球”でプロ初勝利した18日の阪神戦以来の白星が転がり込んだ。まさに勝利を呼ぶラッキーボーイだ。

　マウンドを託された8回は先頭・浅村をカットボール、鈴木大をスライダーでともに二ゴロに抑えて2死を奪った。伊藤裕に左前打を浴びたが、すぐに切り替え、炭谷を151キロの直球で遊ゴロに料理。10球で守備を終わらせ、攻撃へのリズムをつくった。

　憧れの存在に刺激を受けてマウンドへ向かった。子供の頃から好きだった楽天・岸が7回無失点と好投。「敵チームながら凄くテンポ良く、変化球も自在に操っていて、見ていて勉強になった」。同じ右腕でスリムな体形も共通している。「昔はテレビで見てた。生で見て“こんなピッチャーになりたいな”と改めて思った」と目を輝かせた。

　「いい経験ばかりさせてもらっている。ケガをしないように頑張りたい」と大津。この日はチーム2位の28試合目の登板だった。1メートル75、12球団の支配下選手で最軽量の63キロと細身なルーキー右腕がブルペンを支えている。（森　寛一）