阪神・前川がまた打った 智弁学園先輩の先発・村上にプレーボール前から掛けられていた言葉とは…

[ 2023年6月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神8ー0中日 ( 2023年6月29日    甲子園 )

<神・中>初回、中前適時打を放った前川(右)は村上に声をかけられて笑顔を見せる(撮影・北條 貴史)
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 阪神・前川が、また打った。初回に敵失で1点を先制してなおも2死一、三塁の場面。外角低め132キロのカットボールを叩いた。決して真芯で捉えた会心の当たりではなかったが、中前に落とした。

 「もう1点取れたら楽やなあと思って打席に入った。初球と同じ球種が同じコースに来たので、そのイメージで打てました」

 中日の先発は松葉だったが、初めて左投手相手にスタメン起用された。「体が開かないようにとの意識はしますが、右投手も左投手も試合前に準備することは同じです」。先制や決勝など肩書付きの安打ではないが、間違いなく、その後の大量得点への流れを決める大きな一打だった。

 プレーボール前から智弁学園の5学年先輩の村上に「打ってくれよ」と声を掛けられていたという。

 「村上さんの(16年春の)甲子園の優勝も覚えています。開幕戦で1球目を投げて、最後も決勝戦でサヨナラヒットを打った。尊敬している先輩ですが、今はめっちゃ仲良くしてくれてありがたいです。ちょっとは助けられたかな」

 7回は1死一、三塁で8点目を奪う二ゴロ。一塁走者の島田がスタートを切っていたため併殺打は免れた。4打数1安打の2打点。先発出場時は5試合連続安打とし、打率は少し落としたものの・309ある。

 開幕から流動的だった外野の1枠を、このまま奪い取る構え。この日、同じく結果を出した渡辺諒も含め、チームから球宴ファン投票で選出された10選手以外も、確かな存在感を放っている。(畑野 理之)

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