甲子園のシンボル「銀傘」をアルプススタンドまで拡張へ 来年の開場100周年を機に具体化

[ 2023年6月30日 04:00 ]

戦前の甲子園球場。大鉄傘がアルプス席まであった。写真は1939年夏の甲子園大会閉会式の模様=海草中全国優勝記念誌『栄光』=

 来年開場100周年を迎える甲子園球場に関して、シンボルである「銀傘」を一塁側、三塁側のアルプススタンドまで拡張する計画があることが29日、分かった。日本高野連、阪神球団との調整も進んでおり、7月末にも阪神電鉄が工事計画の概要を発表する。

 1924年8月1日に完成した甲子園では、戦前に「大鉄傘」がアルプス席まで覆っていた時期があった。太平洋戦争中に金属供出のため取り外され、戦後の51年にジュラルミン製の屋根として復活。現在のガルバリウム鋼板製の屋根が4代目となる。観戦するファン、高校野球開催時の応援団の熱中症対策として、07年からの平成の大改修当時から拡張プランはあったが、100周年を機に具体化する。

 工事は阪神の公式戦や春、夏の高校野球に影響しない形で秋、冬に行われる見込みだ。

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