広島・野村が帰ってきた！声援に感謝「凄い力」と6回零封　デビューからの連続試合先発は203試合に

セ・リーグ   広島5ー3DeNA （ 2023年6月29日    マツダ ）

広島先発の野村（撮影・奥　調）
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　広島・野村が戻ってきた。昨年9月10日のヤクルト戦（神宮）以来の1軍マウンド。自身が持つプロ野球記録の「デビューからの連続試合先発」を203試合に伸ばした。待望の今季初登板初先発の舞台で躍動した。

　「気持ちを切らさないだけだった。一人、一人、一球、一球。（声援は）凄い力になりましたし、その声援に応えたいと。いいピッチングができて良かったと思います。ホッとしています」

　二塁を踏ませたのは6回の一度だけだった。2死から桑原に初長打となる二塁打を献上。しかし続く佐野を1ボール1ストライクから外角のツーシームで遊ゴロに仕留めて唯一のピンチを切り抜けた。今季初勝利＆プロ通算80勝はお預けとなったものの結果は6回3安打無失点の快投。打者21人と対戦して3ボールは一度もなかった。無四球で奪った2三振はともに見逃しと、持ち味を発揮した。

　「100点満点のピッチングだった。彼にとっての開幕で緊張感もあったと思うし、グラウンドの状態がよくない中で、素晴らしい投球だった。次も期待して送り出したい」

　新井監督はチーム最年長の好投を称えた。6月24日で34歳になった12年目の右腕。21年は初めて勝利がなく、出遅れた昨季も9試合で2勝3敗に終わった。今季も2軍戦で調整を重ねていた。上位浮上を狙うチームの輪に加わったベテランの巻き返しが始まる。