阪神・岡田監督 お宝いた!「ええ思ったのは板山や。左(打者)やったら、一番ええんちゃうか」

[ 2022年11月14日 05:15 ]

坂路をダッシュを繰り返す板山(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 安芸で、思わぬ「お宝」発見だ。阪神の秋季キャンプは第3クール最終日を終え、岡田監督はここまで特に目立った選手に7年目の板山の名前を挙げた。

 「予想外にええ思ったのは、そら板山やなあ。守りも無難にこなすもんな、肩もええしなあ。思っている以上や。ビックリしたわ」

 若手主体の今キャンプでは古参の域に入る7年目の28歳。今年は1軍14試合出場で8打数1安打、打率・125に終わり、7年間の通算でも125試合で打率・219、1本塁打、9打点と目立った成績は残せていない。外野手として入団も、出場機会を求めて内野もこなす苦労人肌で、正直、フレッシュな印象はない。ただ、新監督の慧眼(けいがん)には、掘り出し物として映っていた。

 「すごい、アレな。ホンマ、板山なあ。左(打者)やったら、一番ええんちゃうか」

 板山の同期で16年の新人王・高山も参加。島田や木浪ら1軍常連組に加え、12日からは佐藤輝、中野も合流した。その左打者の中でも、ピカイチの評価を与えたのだから、リップサービスではない。

 監督の言葉を伝え聞いた板山自身が「マジっすか?」と驚きの声を上げた。今キャンプでは「今までバットを寝かしていたのを立てて、傘を差すようなイメージで持った状態から強く打ちにいく」という新フォームに取り組んでおり、手応えをつかんでいる。岡田監督からはボールを上から叩いて打球を上げるという難解な打法も伝授され「まだまだ。打撃マシンでも、確率的には半々くらい。試合になったら…と考えたら、マシンなら百発百中くらいで、できるようにならないと」と意欲十分だ。

 直接、選手に声をかけることはほとんどない新監督ながら、その目線は全選手の動きに行き届いている。今キャンプの想定外の収穫となりそうな28歳の来季が楽しみだ。 (山添 晴治)

続きを表示

2022年11月14日のニュース