ヤクルト・村上 苦しみの果てに打った56号 「調子が良くないとわかりながら打席に立つ恐怖感あった」

[ 2022年11月14日 13:42 ]

会見で笑顔を見せる村上(撮影・村上 大輔)
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 22歳シーズンという史上最年少で3冠王となったヤクルトの村上宗隆内野手(22)が14日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見した。

 村上は今季打率.318、56本塁打、134打点で82年の落合博満(ロッテ)の29歳シーズンを塗り替える史上最年少での3冠王となり、最高出塁率.458も含め4冠を達成。64年の王貞治(巨人)を抜く日本選手シーズン本塁打の新記録を樹立した。2年連続の本塁打王、ともに初めての打点王と首位打者を獲得し、史上8人目(通算12度目)の3冠王。セ・リーグ連覇の原動力となった。勝負強い打棒を称した「村神様」は、「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語に選出されたほど社会現象にもなった1年だった。

 シーズン終盤、9月2日・中日戦(神宮)で50号に到達すると、王貞治が持つ日本人最多まで残り5本として達成は確実とみられた。だが、9月13日に55号をマークしてから、「産みの苦しみ」を味わい、最終戦の10月3日・DeNA戦(神宮)で61打席ぶりの56号を放った。

 55号から56号までの気持ちの持ちようを聞かれ「正直最後の55本打ってから、60打席あって最後56本という形で終わりましたけど…自分の中で立て直したというよりは、踏ん張って踏ん張って試合に出続けた結果が最後の56本だと思っているので。立て直し方というのはまだわからないですけれど。こうして最後に打てたというのは、苦しみながらも、もがき続けて、相手のことを考え続けて。自分の調子が良くないとわかりながら打席に立つ恐怖感もありました。そこを乗り越えたところが、最後のご褒美だったかなと思います」と振り返った。

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