新井カープいざ始動! いきなり紅白戦で新戦力発掘へ「まずは自分がワクワクしながら見たい」

[ 2022年11月14日 05:00 ]

日南の宿舎に到着し取材に応じる新井監督
Photo By 代表撮影

 いざ始動!広島・新井貴浩監督(45)が13日、秋季キャンプに14日から合流するため、宮崎・日南に入った。チームは指揮官の合流初日を皮切りに紅白戦4試合を予定。実戦を通して若手選手の力量を見極め、来季開幕戦の相手に決まったヤクルトのリーグ3連覇を阻む新戦力の発掘を目指す。

 ついに、「新井カープ」が本格始動する。新井監督が日南市内のチーム宿舎に入り、今日からチームに合流する。「もうキャンプは始まっている。早く合流したいと思って、今日は来ました」。評論家活動などの影響でマツダスタジアムで行われた秋季練習にも不参加だったため、今日、指揮官が待ちに待った初指導に臨む。

 合流即日から、「新井色」全開となりそうだ。14日を皮切りに、紅白戦は計4試合を予定。「もちろん練習も見たいけれど、実戦の中でどういう動きをするのか見たかった」と指揮官の意向で、実戦形式練習に多くの時間を割くことになった。

 今キャンプには現役時代の新井監督とプレーしたことがない選手が多く参加している。特に野手は19人中13人までが指揮官が現役を引退した翌年の19年シーズン以降に入団。だから数多くの実戦機会を与えることで、初対面の若手の実力を把握しようとしている。

 「まずは自分がワクワクしながら、若い選手を見たいなと思っている。本当にどんな選手にもチャンスがある。どんどんアピールしてもらいたいですね」

 すでに来季の開幕戦は3月31日にヤクルトと対戦することが決まっている。リーグ2連覇中のチームを指揮する高津監督は広島工の先輩に当たり、「新井カープ」の船出にふさわしい相手といえる。

 「2連覇して、(21年に)日本一にもなったチャンピオンチームだから思いっきりぶつかっていくしかないでしょ。(高津監督は)偉大な高校の先輩。こっちは挑戦者として、全力でぶつかっていくだけなので楽しみ。だって日本一のチームだから逆に楽しみです」

 勝利の方程式の一員を任せられる救援投手や、リーグ3連覇を支えた主力を脅かすような若手野手などの台頭が待たれる現状。喫緊の課題を解決する原石が、今秋の参加選手の中にいるのか――。若手の発掘に目を光らせることが、監督としての初仕事となる。(河合 洋介)

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2022年11月14日のニュース