このオフも市場の動きはスローペース、ESPNの敏腕記者が予測

[ 2022年11月14日 09:51 ]

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) ドジャースタジアムでの準決勝・米国戦で力投する千賀(2017年3月21日、日本時間22日撮影)
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スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が、MLBのFA市場は今年も動きが遅くなるだろうと予測している。去年は12月1日よりも前に、レンジャーズがコーリー・シーガー遊撃手、マーカス・セミエン二塁手と合わせて5億ドルの大型契約を結んだが、それはロックアウトが始まる前に契約してしまいたいと複数の球団が考えたからだ。しかし今年は何もない。「球団は選手や代理人を待たせ、焦らせた方が有利な契約になると知っている。だから決定を遅らせ、時間を稼ぐ」と書く。

 近年日本人選手がメジャー球団と結んだFA契約はことごとく越年だった。ダルビッシュ有のカブスとの契約は18年2月、秋山翔吾のレッズとの契約は20年1月、沢村拓一のレッドソックスは21年2月だった。ポスティングは交渉期限が決まっているから心配いらないが、FAはそうではない。越年し、1月末になり、キャンプのスタートが近づいてくると、焦るのは球団よりも選手だ。

 ソフトバンクからFAになった千賀滉大は、期待度の大きさからいえば、07年オフにFAになった黒田博樹、福留孝介と比較できるかもしれない。2人の契約は12月半ばには決まったが、果たしてこのオフの千賀はどうなるのか?

 このオフ、FA市場の最大の目玉商品はアーロン・ジャッジ、ジェイコブ・デグロム、トレー・ターナー、カルロス・ロドンらだが、12月4日から7日のウインターミーティング頃に、どこまで進展しているのか?他の日本人FA選手、有原航平、筒香嘉智、沢村の3人も市場が活発に動き出すまで長く待たされることになりそうだ。

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2022年11月14日のニュース