ヤクルト村上 記録づくめのシーズンで「一つ後悔している」こと明かす 「50号打ったあたりくらいで…」

[ 2022年11月14日 13:15 ]

会見で笑顔を見せる村上(撮影・村上 大輔)
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 22歳シーズンという史上最年少で3冠王となったヤクルトの村上宗隆内野手(22)が14日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見した。

 村上は今季打率.318、56本塁打、134打点で82年の落合博満(ロッテ)の29歳シーズンを塗り替える史上最年少での3冠王となり、最高出塁率.458も含め4冠を達成。64年の王貞治(巨人)を抜く日本選手シーズン本塁打の新記録を樹立した。2年連続の本塁打王、ともに初めての打点王と首位打者を獲得し、史上8人目(通算12度目)の3冠王。セ・リーグ連覇の原動力となった。勝負強い打棒を称した「村神様」は、「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語に選出されたほど社会現象にもなった一年だった。

 打率も気にしながら、本塁打の記録に挑んだ中での両立の難しさを聞かれ、「打率を上げるっていうことを意識するはことはなく、ホームラン1本打てばヒットですし、打率も上がるわけで。打撃の中で結果的に打率は上がるという意識だったので、そこに関しては、そのせいで打率が下がるとかなかった」と振り返った。

 シーズン終盤、9月2日・中日戦(神宮)で50号に到達すると、王貞治が持つ日本人最多まで残り5本として達成は確実とみられた。だが、9月13日に55号をマークしてから、「産みの苦しみ」を味わい、最終戦の10月3日・DeNA戦(神宮)で61打席ぶりの56号を放った。「自分の中で一つ後悔しているのは、50号打ったあたりくらいに、あと5本くらいで王さんに並べるくらいのホームランを打てればいいかなという目標をたててしまった。そこでもっと自分に期待して、60号とか61号とか目標をたてておけば、違う結果が生まれていたのかなと思ったのでそこは後悔ですね」と述べた。

 2年連続の3冠王など記録更新にも期待がかかる来季。「現実的な数字は全て狙いたい。その可能性はある。狙える数字は全て狙っていきたい。日本一になれなかった悔しさがある。リーグ3連覇と日本一を取り返しに行きたいと思います」と力強く誓った。

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