西武ドラ1蛭間 「左のスラッガー」象徴の背番号「55」が有力 「9」も候補に

[ 2022年11月14日 05:30 ]

指名あいさつを終え、西武・渡辺GM(右)と笑顔でバットを構える早大・蛭間(撮影・沢田 明徳)
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 西武にドラフト1位指名された早大の蛭間拓哉外野手(22)について、背番号「55」が有力となっていることが13日、分かった。各球団で左打ちのスラッガーの代名詞となっている番号。西武では現広島の秋山翔吾外野手(34)がメジャーに移籍した20年以来、空き番号となっていた。蛭間は同日、東京都西東京市の野球部合宿所で指名あいさつを受け、プロへの決意を新たにした。

 渡辺久信GMらから指名あいさつを受けた大学No・1スラッガーは「いずれは首位打者を獲れるようなバッターになりたい」と抱負を語った。走攻守で即戦力として期待される蛭間に、秋山のメジャー移籍以来、空き番となっていた「55」が用意された。

 「左のスラッガー」を象徴する「55」は、球団にとっても特別な背番号。9年間背負った秋山は、15年に日本新記録の216安打を放つなど最多安打のタイトルを4度獲得し、17年には首位打者に輝いた。秋山が移籍した20年以降は外野3ポジションともレギュラー不在で、最重要の補強ポイントだった。

 蛭間は東京六大学リーグで13本塁打を放ち、大学日本代表で4番も務めた。他球団の「55」は、日米通算507本塁打を誇る松井秀喜氏が巨人やヤンキースなどでつけた。現在は、日本選手最多の56本塁打を放ち最年少3冠王に輝いたヤクルト・村上の代名詞だ。

 55が最有力な一方で、背番号の正式決定は12月の入団選手発表会直前。他には「9」も候補に挙がっている。ソフトバンク・柳田やヤクルト・塩見ら外野手に多く、秋山が新天地の広島でつけている。こちらも強打者のイメージが強い。

 群馬県出身で同郷の渡辺GMが「日本を代表するような外野手に育ってほしい」と期待する逸材。50メートル6秒1の俊足と高い走塁技術で松井新監督が掲げる「駆け巡る野球」にマッチする。蛭間は通算2000安打を達成した栗山を目標に掲げ「チームのために全力で戦うプレースタイルが格好良い。自分も2000安打は打ちたいし、将来は栗山さんに追いつき、超えられるように頑張っていきたい」と誓った。

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2022年11月14日のニュース