広島・二俣が来季から支配下登録 期待大きい強打の右の三塁手「遠くに飛ばせる力を見てほしい」

[ 2022年11月14日 05:00 ]

広島・二俣

 広島の育成・二俣翔一内野手(20)が来季から支配下登録されることが13日、分かった。同日に宮崎・日南市内で行われた契約更改後に本人が明かした。背番号は121から99へ変更が決まり、近日中に球団からも正式発表となる。

 磐田東(静岡)から20年の育成ドラフト1位で入団した高卒2年目。「1年目から“やってやるぞ”という気持ちでやってきた。来年からはチームに貢献できるように頑張りたいと思います」と決意表明した。

 高校通算21本塁打のパンチ力と、強肩を兼ね備える強打の三塁手だ。2年目の今季はウエスタン・リーグ62試合出場で打率・246、3本塁打、18打点。「1、2年目とケガが多く、チャンスをいただきながら結果を残せなかった」と振り返るように、今季もコンディション不良に悩まされるシーズンを過ごした。その未完の大器を来春キャンプのアピールを待たずに支配下登録。球団の期待の大きさを物語る。

 今季の正三塁手だった坂倉が来季から捕手専念。加えて鈴木(カブス)が大リーグに移籍した今季は、右の長距離砲が不在だった。「強打の右の三塁手」の二俣は球団の補強点にダブルで合致。伸びしろへの期待だけでなく、来季の1軍戦力として嘱望されている。

 「自分は振る力があると思っている。(首脳陣には)遠くに飛ばせる力を見てほしい。控えではなく、スタメンを獲るという気持ちでやっているので、開幕1軍を目指して頑張りたいです」。ロマンあふれる大砲候補が、支配下登録から即三塁の定位置奪取に名乗りを上げた。(河合 洋介)

 ◇二俣 翔一(ふたまた・しょういち)2002年(平14)10月21日生まれ、静岡県出身の20歳。磐田東では1年夏前から内野手でレギュラー。2年夏前から捕手に転向。甲子園出場はなし。20年の育成ドラフト1位で広島入団。内野手登録となった今季はウエスタン・リーグで主に三塁を守り、62試合、打率・246、3本塁打、18打点。1メートル80、75キロ。右投げ右打ち。

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2022年11月14日のニュース