日本ハム清宮、二塁上で西武・源田と激しく交錯 「ボナファイドルール」適用で勝ち越しチャンス消える

[ 2022年8月10日 21:26 ]

パ・リーグ   日本ハム2―2西武 ( 2022年8月10日    札幌D )

<日・西>8回、近藤のニゴロで一塁走者の清宮は走塁死(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が西武戦(札幌D)で「ボナファイドルール」を適用され、判定が当初のセーフからアウトに覆る場面があった。

 2―2で迎えた8回裏、日本ハムの攻撃。1死二塁から清宮が死球で出塁して一、二塁とチャンスが広がった。次打者・近藤は二ゴロ。一走・清宮が二塁にスライディングすると、相手遊撃手・源田の左膝が清宮の顔面付近と激しくぶつかった。このプレーに二塁塁審はセーフと判定。清宮が倒れ込む一方で、源田も転倒して一塁へ送球することができなかったため、西武の辻監督がリクエストした。

 そして、審判団によるリプレー検証の結果、源田と激突した清宮は正しいスライディングではなかったとして「ボナファイドルール」が適用され、清宮に加えて打者走者の近藤も一気にアウトの判定。勝ち越しのチャンスが一転、無得点に終わった。

 【ボナファイドルールとは】日本の公認野球規則には「ボナファイド」という表現は出てこない。MLBのオフィシャルルールには2016年から「走者が正しいスライディングをせず、ダブルプレーを阻止する目的で、野手との接触または試みる場合、規則6.01に基づいて守備妨害が宣言される」(同6.01j)と明記。野球規則6.01jの「併殺を試みる塁へのスライディングの中の正しいスライディング」にあたる。正しいスライディングとは「(1)ベースに到達する前からスライディングを始め(先に地面に触れる)、(2)手や足でベースに到達しようとし、(3)スライディング終了後は(本塁を除き)ベース上にとどまろうとし、(4)野手に接触しようとして走路を変更することなく、ベースに達するように滑り込む」(公認野球規則 反則行為 6.01 j から)

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