【甲子園】大阪桐蔭は3度目春夏連覇へ冷や汗発進 西谷監督「初戦の難しさを痛感」

[ 2022年8月10日 09:57 ]

第104回全国高校野球選手権大会・1回戦   大阪桐蔭6-3旭川大高 ( 2022年8月10日    甲子園 )

<大阪桐蔭・旭川大> 7回無死、勝ち越しホームランを放つ大阪桐蔭・伊藤 (撮影・亀井 直樹)
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 大阪桐蔭は序盤に3点をリードされる展開となったが、自慢の強力打線が威力を発揮し逆転勝利で初戦を突破した。

 先発・川原嗣貴(3年)が初回に先制犠飛を許すと、3回には2ランを被弾。大阪大会7試合でわずか1失点だったチームがいきなり劣勢に立たされた。

 それでも3回裏にプロ注目打者・松尾汐恩の適時打などで2点を返すと、6回に海老根優大(3年)がソロ本塁打を放ち同点。7回には伊藤櫂人のソロで勝ち越しに成功すると、松尾、丸山一喜(3年)に連続タイムリーが飛び出し、突き放した。

 投げては川原が4回以降は無失点に封じると、6-3の9回は別所孝亮(3年)が登板。2死満塁のピンチを迎えたが、最後を締め、初戦を突破した。

 西谷浩一監督は「この試合に向けて万全の準備をしてきたつもりですけど、しぶとく粘り強くやる野球をこちらがやらないといけない野球でしたが、前半、旭川大高さんにやられまして、苦しい展開になりました」と大粒の汗をぬぐい、安堵の表情を見せた。

 それでも2本のソロ本塁打などではね返し「前半、池田くんのいい投球に術中にはまった形になったので、もう一度、原点に返ってセンター返しをしようと。その結果がホームランになったと思います。しっかりと叩いてくれたと思います」と振り返った。

 今春のセンバツで大会新記録となる11本塁打を放った打線が前評判通りの活躍を見せ、史上3度目の春夏連覇を目指し2回戦に駒を進めたものの指揮官は「春夏連覇ということよりも甲子園の初戦の難しさを痛感しました。もう一度明日からしっかり練習して次戦に備えたいと思います」と気を引き締め直した。

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