オリックス ドラ1公表の近大・佐藤訪問、牧田編成部副部長「ぜひウチのユニホームを」

[ 2020年10月14日 17:51 ]

オリックス・牧田編成部副部長(左)、下山スカウト(右)の訪問を受ける近大・佐藤
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 オリックス・牧田勝吾編成部副部長(46)、下山真二スカウト(44)が14日、近大・生駒総合グラウンドを訪問。前日13日のスカウト会議後に12球団のトップを切ってドラフト1位指名を公表した佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)に直接、熱意を伝えた。

 黒の勝負スーツを身にまとった牧田副部長は、競合必至の逸材に熱く思いをぶつけた。

 「昨日の会議で佐藤君を指名することにしました。昨日の今日で思いを伝えたいと思って来ました。(地元)大阪の球団なので、ぜひウチのユニホームを着てほしい」

 関西学生リーグタイ記録となる通算13本塁打の長打力に加え、高いレベルでそろえる守備、走塁も高く評価。今年3月のオープン戦を直接視察した福良淳一GMも試合ごとの映像を確認するなど、常に動向を注視してきたという。三塁手としての構想を持ち、1年目からの活躍を期待。そのうえで「12球団全部が欲しい選手ということは分かっている。将来的には球団を…ではなく、日本を代表するスラッガーになる」と絶賛は止まらなかった。

 昨年のドラフト会議では大船渡・佐々木朗が4球団、星稜・奥川、東邦・石川昂は3球団が競合。ロッテ、ヤクルト、中日と真っ先に指名を公表した球団がクジを引き当てた。

 「関西にこれだけの選手がいるのに、見過ごす訳にはいかない。一番最初に公表した勢いのもと(ドラフト会議の)10月26日に向かっていく。それがドラフトを成功させる一番の方法」

 競合は最大で5球団を想定。それでも一歩も引かない。公表翌日の訪問は球団としての決意表明でもあった。

 この日、ヤクルト、西武が調査書を持参。全12球団の調査書が届いた。これまでにこの日の両球団を除く10球団と面談を行った佐藤は「評価していただいたことはありがたい」と話した。オリックスが試合で使用する京セラドーム、ほっと神戸は幼い頃から何度も観戦に訪れた球場。「バッターで言えば吉田(正尚)さんがずば抜けている。投手陣も同い年ですけど、山本由伸がすごいと思う。先輩の村西さんもいて頑張って欲しいとも思います」と印象を語った。

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2020年10月14日のニュース