ソフトB周東　由伸撃ち！先制V三塁打　「いい投手から打てて上出来」　3年ぶりリーグVへ加速3連勝

パ・リーグ   ソフトバンク2－0オリックス （ 2020年10月13日    京セラD ）

＜オ・ソ＞3回1死一塁、周東は右中間に先制適時三塁打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　無双状態だった右腕を止めたのは、ソフトバンク周東の一打だった。3回1死一塁でオリックスの先発・山本の149キロ高めツーシームを振り抜いた。大飛球は右中間を真っ二つに割り、あっという間に三塁まで到達。一塁側ベンチに向かって白い歯をこぼした。

　「1打席目（左飛）で“振りがデカい”と思ったので、意識的に早めに（バットを）出そうかなと。本当に今日は素直にいい投手から打てて自分としては上出来。これからも自信にしていきたい」

　会心の一打で山本の連続イニング無失点を31で止めた。周東は今季これまで9打数2安打、打率・222と苦戦し、山本から打点付きの安打は今季初となった。8回1死一塁でも左前打を放ち、難攻不落の右腕からマルチ2安打。チームは山本に対して2連敗中だったが、頼りになるリードオフマンの活躍で黒星を付けた。

　工藤監督は「周東君の三塁打での先制は何より重みがあった。貴重な得点でした」と興奮気味に喜んだ。11日ロッテ戦でも3安打猛打賞。8月下旬から打席で始動を早めた効果が表れている。「打ててないときはタイミングが遅かった」。球界屈指の右腕から2安打し「“このタイミングでいけば”というのは分かってきた」と手応えはさらに増した。

　チームは3カードぶりに初戦をものにして3連勝。2位・ロッテも勝ったため、2ゲーム差のままだが、山本を突破して手にした勝利の意味は大きい。投げても5投手で無失点リレー。工藤監督は「これで勢いをつけて戦っていける。一戦一戦集中して勝っていくしか方法はない」。残り21試合。3年ぶりのリーグ優勝へ着実に前進している。