阪神・大山 2戦連発26号でついに巨人・岡本抜いた 今季初めて本塁打王争い単独トップに

[ 2020年10月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-4中日 ( 2020年10月13日    ナゴヤドーム )

<中・神(19)> 初回2死三塁、大山は左越え本塁打を放つ (撮影・平嶋 理子)                                                            
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 阪神・大山悠輔内野手(25)が13日の中日戦で26号2ランを放ち、本塁打王争いで巨人・岡本を抜き今季初めてリーグトップに立った。初回2死三塁で勝野の直球を左翼席に運び、11日のDeNA戦に続く2試合連発。4打席に立ち、規定打席にも達した。2―4で敗れ3位・中日に0・5ゲーム差とされたが、和製大砲の勢いは止まらない。

 ついに、リーグ単独トップに躍り出た。アーチストらしく、滞空時間の長い一撃。4番・大山が26号2ランを放ち、巨人・岡本を今季初めて抜いた。

 「先制点を取ることは大事だと思っていますし、その中で初回にチャンスが自分のところに回ってきたので、ランナーを還すことだけを考えていた。インコースでしたが、うまく打つことができてよかった」

 試合開始早々に、虎党を喜ばせた。初回2死三塁。勝野の内角直球を左翼席上段に運んだ。11日のDeNA戦では逆転の決勝2ラン。勢いそのままに2試合連続のアーチを架けた。ナゴヤドームでは今季5本目。セ・リーグでは一番広い球場でも、今の大山には全く関係ない。

 周囲が待望する本塁打王のタイトルは、もう夢物語ではない。8月19日の時点で、岡本とは最大7本差。だが、9月に9本塁打を放ち猛追をかけると、10月に入っても順調に本数を重ねてきた。この日が11試合目だが、早くも4本目。球団では86年のバース以来となる“勲章”に、手が届きつつある。

 6回2死ではスライダーを左前打し、4試合連続の複数安打をマーク。4打席を加え、規定打席にも達した。5日の巨人戦からは4番に座り、7試合で打率・433、3本塁打、9打点。主軸として十分な数字は残すが、2―4の8回2死一、三塁では空振り三振に終わった。

 「ああいう場面で打ってこそだと思いますし、後ろにつなげば何とかなっていたかもしれないので、三振で終わってしまったことがまだまだだと思いますし、反省すべき打席になったと思う」

 矢野監督は初回の2点のみに終わった打線全体に目を向けた。「その後(初回以降)が結局得点できてないんで。そこもうちの課題としてある。次の点が欲しかった」。チームの苦境を打破してこそ、真の4番。真価が問われる残り23試合となる。 (長谷川 凡記)

 《第3打席で規定打席到達》大山(神)が初回、勝野から先制の26号2ラン。本塁打王争いで並んでいた岡本(巨)を上回り、今季初めてリーグ単独トップに立った。6回の第3打席でシーズン372打席目とし、今季の規定打席(チーム120試合×3・1打席)に到達。2年連続2度目で、昨季の打率・258 はリーグ26位。今季は・289で13位につけている。

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