ドラフトから1年、何もできなかった巨人・村上 この冬が勝負「死ぬ気で頑張る」

[ 2018年11月1日 09:30 ]

今年1月、新人合同自主トレで外野ノックを受ける巨人・村上
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 10月25日のドラフト会議。巨人・村上は、フェニックス・リーグのため滞在していた宮崎の宿舎でチェックした。ドラフト7位指名されてから一年。「もうあれから一年たったんやという感じ。23年間生きてきて、一番早い一年だった」と振り返り、こう続けた。「今年は何もできずに終わってしまった。結果が出せなかった」。

 1メートル89、95キロの「大型外野手」。大学2年までは投手で遠投110メートルの強肩とパンチ力、さらに50メートル5秒8の俊足が魅力だ。走攻守3拍子そろった選手として期待され入団。1年目は1軍出場なしに終わった。2軍では15試合で打率・162、2本塁打。シーズンの大半を3軍で過ごした。

 「前半はホームランも打って調子が良かった。ただ毎日試合がある中で、いろいろと考えるようになった。悩みが増えて、フォームがばらばらになってしまった」と自ら分析した。大学時代、試合は主に週末だった。平日に新たな課題に取り組んだり、気持ちを整理することができた。だが6連戦が多いプロ生活ではその時間が足りず、徐々に調子を落とした。

 今季はコンディションも整わなかった。「体の調子が万全じゃなかった。常に痛いところがあった」。手首や腰の痛みにより、ベストな状態でアピールすることができなかった。4年ぶりに復帰した原監督は「一番大切な部分はコンディションをつくること。毎日、元気な状態でグラウンドに立てる。これはしっかりやってくれ」と選手たちにコンディション管理の徹底を求めたが、その重要性を身をもって痛感した。

 たった一度のルーキーイヤー。苦しんだが「いい経験になった。必ず来年に生かす」と前向きに捉える。今季は3軍スタートだった春季キャンプ。来季は2軍で迎えることを「最低限」の目標に掲げた。「この冬が勝負。死ぬ気で頑張らないと。2年目は結果にこだわりたい」。万全な状態でキャンプ初日からアピールするつもりだ。(記者コラム・岡村 幸治)

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2018年11月1日のニュース