巨人・原新監督、吉川尚にホレた「抜けている素晴らしい選手」

[ 2018年11月1日 05:30 ]

打撃ゲージの中の選手に向かって素振りを見せる原監督(撮影・木村 揚輔)
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 巨人の宮崎秋季キャンプが31日に始まり、快晴の下で原新監督が動いた。フリー打撃を終えた吉川尚に近づき、身ぶり手ぶりを交えて打撃指導。「抜けている素晴らしい選手。非常に光っていました」と賛辞を惜しまなかった。

 現場復帰後、野手には初の直接指導。16年ドラフト1位の吉川尚は宮崎フェニックス・リーグから30日に合流したばかりで、指導者の立場で初めて見た原監督を虜(とりこ)にさせた。吉川尚も、真剣に耳を傾けていた。

 「強く、しっかりと引っ張るように。しっかりとバットを振るようにアドバイスをもらった」。フォロースルーで左手を離す癖も指摘された。2年目の今季は開幕スタメンをつかみ92試合に出場。左手骨折で終盤は2軍暮らしが続いたが、打率・253、4本塁打、29打点。二塁の定位置を田中俊らと競う。

 野手陣は約4時間のフリー打撃で量をこなした。指揮官は「原タワー」に上ってグラウンド中をチェック。若林や大城も指導し「(ワクワク感は)もちろん。非常にいい選手がそろっている」と言った。まずは選手の顔と名前、そして能力を頭に入れ込む。

 1日の6イニング制の紅白戦は、首脳陣が組だけ振り分け、オーダーは選手たちで決めさせた。紅組は田中俊、白は石川が中心。超異例の形に「一体感を持たせて」と原監督。サインは出さず、制約もない。開始時間は午前10時30分に設定。早く終わる分、その後は反省から始まる練習で矯正に取り組む。

 背番号83の新ユニホームのお披露目はなかった。それを除けば、全てが新しい色で動き始めた。(川手 達矢)

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2018年11月1日のニュース