おばけキャノン甲斐１００％　驚異４の４！シリーズ史上初４戦連続盗塁刺

ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１８第４戦   ソフトバンク４―１広島 （ 2018年10月31日    ヤフオクＤ ）

＜ソ・広＞５回２死一塁、打者・田中の時、安部の二盗を阻止する甲斐（撮影・三島　英忠）
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　またも「甲斐キャノン」がさく裂した。５回２死で一塁走者の安部がスタート。ソフトバンク・甲斐の強肩の出番だ。東浜の投球を受けてから、二塁に入った今宮が捕球するまで１・７秒台。早い。安部を悠々とアウトに仕留めてみせた。

　「準備はしていたけど、（２死なので）打者を打ち取ればと思っていた。走ってきたのは見えたし、自分のスローイングをするだけだった」。これで第１戦から４試合連続で二盗を阻止。阻止率は「４の４」で１０割だ。広島はリーグ最多のシーズン９５盗塁。もちろん「足攻」は頭にあり「そうくると思って（開幕前から）準備はしていた」と甲斐。「でも、クイックとかしてくれる投手の方のおかげ。僕だけの力じゃない」と謙虚に話した。

　「これからも、意識しすぎないようにする」。その鉄砲肩が、シリーズの流れすら左右しようとしている。

　▼ソフトバンク・達川ヘッドコーチ　甲斐はブロッキングにスローイング、送球の正確さ…。捕手では（元ヤクルトの）古田がＮｏ・１と思っていたけど、双璧やね。ワンバウンドを止めるのも世界一や！

　《５８年藤尾（巨）に次ぎ２人目》甲斐（ソ）が５回安部の二塁盗塁を阻止。これでシリーズでは許盗塁０で４連続盗塁刺。同一シリーズ４連続盗塁刺は５２年広田（巨）が第４戦、第５戦各１、第６戦２、５８年藤尾（巨）が第１戦、第３戦各１、第６戦２とマークしたのに並ぶ３人目のタイ記録。許盗塁０で達成は藤尾に次ぎ２人目だ。また、甲斐のように４戦連続はシリーズ史上初めて。