ソフトB加治屋、痛恨直球「もっと冷静になっていれば」打ち取った残像アダに

[ 2018年10月15日 09:30 ]

パ・リーグ クライマックスシリーズ ファーストステージ第2戦   ソフトバンク2―4日本ハム ( 2018年10月14日    ヤフオクD )

8回2死二塁、大田泰に適時二塁打を浴びる加治屋(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 【ここにFOCUS】ソフトバンクは14日、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ第2戦で日本ハムに2―4で敗れ、1勝1敗のタイとされた。2―2の8回から登板した加治屋蓮投手(26)が2死から2点を失い、勝ち越しを許した。チームはファイナルステージ進出をかけ、15日の第3戦に臨む。

 サインに首を振った。2―2の8回2死二塁。3ボール2ストライクからの7球目、加治屋は勝負球に内角直球を選んだ。149キロは甘く入り、大田に左越え適時二塁打を浴びた。

 「今年一番成長できたのがインコースの真っすぐ。勝負にいったが、タイムリーになったのは自分の甘さ」。続く近藤に右中間適時二塁打、中田に四球を与え、マウンドを降りた。

 大田に対し2、3球目にフォークで空振りを奪い、追い込んでいた。捕手の甲斐はフルカウントからの6球目、7球目にフォークのサインを出したが、加治屋はいずれも首を振り、内角直球にこだわった。「前回、前々回の対戦で、そこ(内角)で抑えていた」という根拠があった。

 大田とは9月23、24日と2日続けて対戦し、内角直球で一邪飛、空振り三振に仕留めていた。打ち取った残像があだになった右腕は「フォークに合っていないのは誰が見ても分かった。今思えば何でフォークでいかなかったんだと。もっと冷静になっていれば」と悔やんだ。

 シーズンで球団タイ記録の72試合に登板した加治屋に、工藤監督は「打たれるときもある。今日のことは忘れて明日。信頼は変わらない」。倉野投手統括コーチも「加治屋でやられたらしようがない」と、かばった。5年連続のファイナルS進出は、15日の第3戦に持ち越し。負けられない一戦へ向け、加治屋は「明日、絶対にリベンジします」と前を向いた。

続きを表示

2018年10月15日のニュース