侍J石川 初戦先発の責任果たした “ひょうひょう”と4回1失点

[ 2017年3月8日 05:30 ]

WBC1次ラウンドB組   日本11―6キューバ ( 2017年3月7日    東京ドーム )

<日本・キューバ>キューバに勝利し、小久保監督(右)と握手する石川
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 ロッテでも経験のない開幕投手を小久保監督に任された理由は、「ひょうひょう」とした性格。侍ジャパン・石川が初回の大ピンチで、強心臓を見せた。

 「点を取られるかなーと思った。緊張は全くしなかったです」

 内野安打と三ゴロ失策で無死一、二塁を背負ったが、動じない。セペダを代名詞のシンカーで引っかけさせる。二塁・菊池が軽快な動きで併殺を完成させると、2死一、三塁ではサーベドラをカーブで三ゴロに抑えた。

 65球の球数制限がある中、58球で4回を1失点に抑えた。スタンドは360度が日本の応援。マウンドにいる間は静まりかえる。「雰囲気はいつもと違った」と感じたが、バットの芯をことごとく外す普段の投球をした。12個のアウトのうち、8つをゴロで稼いだ。

 昨年11月、侍ジャパンに初選出された際は「心細くて不安」と言い、2月の合宿初日には「緊張しました」と語った。理由は「しゃべったことのある選手が少ないから」。マイペースで、飾ることはない。当初は日本ハム・大谷、菅野に次ぐ先発として選ばれたため、第3戦の中国戦先発と思い込み「中華料理は好きですよ」とお気楽発言を飛ばしたこともある。

 大谷の欠場が決まり、指揮官から2月7日にロッテのキャンプ地・石垣島で大役を伝えられた。結果を出し、次戦は15日の2次ラウンド第3戦が有力。「ボールも高くて、もう少しかと思う。次回は頑張りたい」。世界一の「絶景」へ、理想は高い。 (神田 佑)

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