大リーグ・コミッショナー初言及 大谷の特別扱いない 米移籍ルール厳守

[ 2017年3月8日 05:45 ]

練習で笑顔を見せる大谷
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 大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー(58)が7日、都内の日本外国特派員協会で記者会見。早ければ18年シーズンに実現する日本ハム・大谷のメジャー移籍について初めて言及した。

 新労使協定で25歳未満の契約金が最大575万ドル(約6億5550万円)と著しく制限されたことに「大谷がそれを避けるには、(翌年度に26歳になる)19年(オフ)まで待たなければならない。特定の選手に注目するのは避けないといけない」とした。

 海外選手獲得に伴う契約金制限の適用年齢は、旧協定では23歳未満だった。同コミッショナーは年齢を引き上げた理由を、ドラフトで米球界入りする選手がFA権取得に要する6年に近い条件にするためと説明。「旧ルールでは米国人より早くFAになる。対等にしたかった」と話した。

 一方で、譲渡金が最大2000万ドル(約22億8000万円)に設定されている現行のポスティング制度については「日本のチームを補償するため今後も続くし、定期的に変えられていく。今年もディスカッションはあると思う」と語り、今後の改正に含みを持たせた。 (大林 幹雄)

 ▽インターナショナル・ボーナスプール 海外アマチュア選手獲得に関する総契約金の規定。1球団当たり1年間(7月2日〜翌年6月15日)で費やせる契約金が最大575万ドルに制限される。また、海外プロ選手でも25歳未満、あるいはプロ経験6年未満の選手は同様の扱い。獲得選手はマイナー契約と決められている。契約金10万ドル(約1140万円)以下の契約は計上されない。

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