【楽天2位】釜田佳直 大舞台踏むたびに成長 153キロ直球はプロでも通用

[ 2011年10月27日 17:55 ]

金沢・釜田

釜田佳直(かまた・よしなお)投手 18歳 金沢 右投両打 1メートル77、77キロ

 今年の高校生で最速となる153キロをマークした豪腕。2年秋まではただ“速いだけ”の投手だったが、3年生のセンバツを経てキレや精度が向上。夏の甲子園は、ほぼ完成された投手となり、ベスト16まで進出。アジアAAAの日本代表メンバーにも選ばれ、優勝に貢献した。

 直球のスピードもさることながら、センバツ終了後にわずか1日でマスターした140キロに達するカットボール、130キロ前後の高速スライダーや110キロ台のスローカーブ、120キロ前後のチェンジアップも交えた緩急が使えるのが高評価のポイント。特にカットボールと直球の見極めは打者にとってやっかいだ。

 速球派のわりに制球はまとまりがあり、精神力の強さもある。大学かプロか揺れ動いたが、高卒でプロの世界に飛び込んだ楽天・田中を目指す道を選んだ。球団の育成方針次第だが、比較的早い段階から1軍でチャンスが与えられるかもしれない。

 ▼楽天2位・釜田投手(金沢高)少しでも東北のみなさんに勇気を与えるプレーがしたい。プロに入ったら全員がライバル。一からのスタートで頑張っていきたい。

 ▼横浜・堀井編成部専任部長「(担当スカウトから)馬力タイプと聞いていたが、柔らかさもある。これからが楽しみ」

 ▼ロッテ・松本編成統括「センバツでこのスピード(150キロ)を出した投手はそういないし、魅力を感じる。直球はプロでも通用するだろう」

 ▼広島・苑田スカウト部長「スピードが釜田君の一番の魅力。高校生で140キロ台後半から150キロ台の球を投げるんですから。フォームもまったく気になりません。プロでも通用する素材」

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2011年10月27日のニュース