菅野 巨人が単独指名!3年連続一本釣り

[ 2011年10月27日 06:00 ]

巨人の単独指名かと思われた東海大・菅野だったが…日本ハムが交渉権を獲得

 今ドラフトの超目玉右腕、東海大・菅野智之投手(22)が巨人から単独指名されることが26日、確実になった。

【菅野智之とは】

 「プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA」は27日、都内ホテルで午後5時から開催される。大学球界最速157キロを誇る菅野をめぐっては、伯父の原辰徳監督(53)率いる巨人が昨年末に早々と1位指名を表明。中日など他球団も最上位指名候補に挙げていたが、本人サイドの強い意向もあって指名を断念した。注目の「BIG3」の一角は、静かに運命の瞬間を待つ。

 運命の日を翌日に控えた菅野は、神奈川県平塚市の東海大グラウンドで調整。取材対応は行わず、同大マネジャーを通じて「自分は何もできないので、いい結果で終われるように祈っています」とコメントした。

 最速157キロ、巨人・原監督のおい――。同世代で最も注目を集めてきた右腕は当初、「BIG3」と並び称される東洋大・藤岡、明大・野村とともに全球団から最上位指名候補にリストアップされていた。だが昨年12月14日、巨人・清武英利球団代表兼GMが「大きな器だし、プロに入って飛躍を感じさせる」と菅野の1位指名を表明して最大限の誠意を示すとともに他球団の動きをけん制。徐々に指名リストから外す球団が出ていた。

 相思相愛の巨人にとっては、09年の長野、昨年の沢村に続き、3年連続で超目玉選手の一本釣り成功だ。既に球団では「19」「20」「21」とエース級の背番号を用意。千代田区大手町の球団事務所でのスカウト会議後、山下スカウト部長も「何とも言えないが、そういう方向(単独指名)にいっているかなと思う」との見通しを示した。

 今ドラフトの中心的存在を担ってきた菅野にとっては、信じて待つだけ。「伯父さんから“プロに行くのは簡単だが、活躍できる選手は少ない”と言われている。だから、そこを目指す」。ドラフトはゴールではない。それは菅野が一番よく知っている。

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