【阪神2位】歳内宏明 “魔球”SFFは逸品!聖光学院史上初のプロ選手に

[ 2011年10月27日 18:04 ]

歳内宏明(さいうち・ひろあき)投手 18歳 福島・聖光学院高 右投右打 1メートル82、82キロ

 高校2年の夏から3季連続甲子園に出場。3年夏は2回戦敗退も2試合で計30奪三振の快投をみせた右腕。最近では甲子園の常連になった聖光学院だが、同校史上初のプロ野球選手が事実上誕生した。

 “魔球”と呼ばれるスプリット・フィンガード・ファストボール(SFF)が投球の半分以上を占める歳内の生命線。120キロ台のスピードで落差が大きく、「面白いように空振りが取れる」。冬場に食べる量を増やし、体重が10キロ増えたことにより、球速もアップ。SFFと140キロ台のストレートの組み合わせで三振の山を築き、今夏の福島県大会から甲子園まで平均15の三振を奪った。

 アジアAAA選手権で日本代表に選ばれ、唐津商の北方からカットボールを教わったり、他の投手と身近に接したことでまた課題が見つかった歳内。9月以降も変わらぬ練習を続けてきた。

 中学時代に所属していた、宝塚ボーイズは、楽天・田中将大投手を輩出したチーム。歳内がマーくんクラスの投手になれるか、注目したい。

 ▼ヤクルト・八重樫幸雄スカウト「真っすぐを磨かないと、空振りを取れるスプリットがいい。課題はストレート。もう少し球速があれば、よりスプリットが生きてくる」

 ▼阪神・菊地敏幸東日本統括スカウト「馬力があってスプリットがいい。どんな場面でも冷静で投げられる。投手として大切なことが備わっている」

 ▼オリックス・古屋英夫編成部国内グループ長「スプリットの落ち方はすごい。ストレートももっと速くなるでしょう。将来的には楽しみな素材」

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2011年10月27日のニュース