【巨人1位】松本竜也 甲子園で株上げた“R・ジョンソン”歴代最高身長左腕に

[ 2011年10月27日 17:40 ]

巨人が1位指名した英明・松本

松本竜也(まつもと・りゅうや)投手 18歳 香川・英明高 左投左打 1メートル93、78キロ

 プロ入りすれば歴代最高身長サウスポーとなる18歳は、甲子園出場で株を一気に上げた。2回戦敗退も18イニングで被安打9に対し、奪三振は20を数え、自責点はわずかに1。長身投手にありがちなバランスの悪さはなく、スライダーとフォークボールをコーナーいっぱいに投げ込む制球力は、プロの打者でもそう打てない。将来的に先発ローテーションに入れば、チームの中心的存在になりうる投手だ。

 2年生までは背が高いだけの並みの左腕だった。冬場に食事量を増やし、さらに走り込みとウエイトトレーニングを徹底したところ、下半身が安定し「狙ったところにボールがコントロールできるようになった」(松本)。“香川のランディ・ジョンソン”との評判はあったものの、スカウト陣は正直なところ、夏の大会前まではそれほどマークしていなかったが、香川大会、甲子園での快投で12球団マークの投手になった。

 けん制、フィルディングなども高校からプロ入りする選手としては合格点の域に達している。ストレートは甲子園で最速146キロをマークしたが、140キロ前後が常時出せる球速。「もう少しストレートで空振りが取れる投手になれば、変化球が生きて非の打ち所のない投手になる」というのが、スカウト陣の共通の見方。ファームでしっかり体を作った後が楽しみだ。

 ▼阪神・葛西稔スカウト「直球の回転がいい。コントロールも良く、まだ伸びしろがある」

 ▼広島・苑田聡彦スカウト部長「この夏、一番成長した投手。球に角度があり、長身の割にバランスがいい。まだ伸びる投手。魅力がある」

 ▼日本ハム・山田正雄GM「スライダーがいい。内外角にきっちり投げられる制球力もある。体が大きい割に動作も俊敏」じゃないけど、潜在能力は高校生では一番」

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2011年10月27日のニュース