パは満場一致 セは吉見―谷繁、内海―阿部の一騎打ち

[ 2011年10月27日 06:00 ]

2011年度プロ野球最優秀バッテリー賞選考過程

 パは選考委員7人の満場一致で、楽天の田中―嶋に決まった。

 今年は東日本大震災があり、福島県出身の中畑氏は「開幕前の嶋のスピーチは心に染みた。田中も一球一球に魂がこもっていて、同じ東北人の血が騒いだ」。東尾氏も「被災地を勇気付けた。楽天のバッテリー以外考えられない」と称えた。ただ、張本氏は「嶋の打率・224は寂しい。最低でも2割5分は打たないと」と苦言も忘れなかった。

 一方のセは中日の吉見―谷繁、巨人の内海―阿部の一騎打ち。ともに18勝で最多勝だが「捕手のベストを選ぶなら阿部。2人で組んだ時の盗塁阻止率・833は凄い数字」と有藤氏。「投手だけなら吉見だが、捕手をみれば阿部」(槙原氏)「総合的に見て阿部を評価したい」(佐々岡氏)と、バッテリーとして内海―阿部を推す声が続いた。しかしリーグ連覇を果たしたチームにあって、吉見は1人で貯金15を稼ぐ活躍。牛島氏は「右肘手術からの活躍は見事」と高く評価した。谷繁も成績的には阿部を下回ったが「シーズン終盤には5番に入ってチームを勢い付けた」と中畑氏。激論の末、4対3で中日バッテリーに軍配が上がった。

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2011年10月27日のニュース