【阪神1位】伊藤隼太 “由伸2世”から“ポスト金本”に 堂々新人王候補

[ 2011年10月27日 17:30 ]

阪神が1位指名した慶大・伊藤

伊藤隼太(いとう・はやた)外野手 22歳 慶大 右投左打 1メートル78 84キロ

 長打力、確実性、そしてスター性を兼ね備えた大学NO.1野手。守備、走塁もハイレベルで、OBの巨人・高橋由伸“2世”と呼ばれたが、タイガースは“ポスト金本”として大きな期待を寄せている。

 慶大の100人を超える野球部員をまとめる主将は、ツボにはまると手のつけられない。昨年の世界大学野球では全試合4番に座り、6試合3本塁打10打点。今年の日米大学野球の日本代表候補合宿では回ってきた2打席でともに一発を放つという離れ業を見せた。その反面悩み始めるとスランプに陥る傾向もあり、今年の大学選手権、日米大学野球の実戦ではともに納得のいかない数字に終わった。

 ラストシーズンの11年秋季リーグでは露骨に勝負を避けられているものの、「四球も安打だと思って仲間を信頼してやりたい」とチーム打撃に徹する。春季リーグ最終戦の安打を放てば三冠に、という打席でもボール球に無理に手を出さず四球を選んだ。もっとも、試合後には「持っていないですね、持ちきれていないです」と苦笑いしていた。

 中軸を務めるため盗塁の数こそ伸びないが、俊足で走塁意識は高い。強肩も売りで、足、肩ともにプロでも上位に入るレベル。開幕スタメンはもちろん、ルーキーイヤーから新人王を狙える。

 ▼阪神1位・伊藤外野手(慶大)大変光栄に思う。(阪神は)熱狂的なファンに愛されている球団。入ってみないと分からないので目標は言えないが、少しでも長く活躍して存在感のある選手になりたい。

 ▼阪神・沼沢球団本部長 ほっとした。補強ポイントだったし、来年(の候補)を見渡してもあれだけの野手はいないと、新監督とも一致していた。チームの中心選手に育ってくれると期待している。

 ▼巨人・山下哲治スカウト部長「野手ではトップ評価。これだけの選手はウチの(高橋)由伸以来」

 ▼ヤクルト・斉藤宜之スカウト「技術的にも間違いなく大学No・1スラッガー。メンタル的にもよく声が出ていて申し分ない。変化球も打てるし、1軍で144試合出られる体力もある」

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2011年10月27日のニュース