【横浜9位】伊藤拓郎 素材はピカイチ 高1の時の輝き取り戻せるか?

[ 2011年10月27日 19:26 ]

帝京・伊藤

伊藤拓郎(いとう・たくろう)投手 18歳 東京・帝京高 右投右打 1メートル85、86キロ

 甲子園デビューは鮮烈だった。09年夏、敦賀気比戦で9回2死から救援すると、1年生史上最速となる147キロをマーク。翌日の九州国際大付戦では1キロ更新して148キロをたたき出した。球速だけでなく、楽天・田中の高校時代に比肩しうる鋭いスライダーも高校生トップクラスにキレを誇った。

 「今の実力で3年生でもドラフト1位クラス」「2年後が楽しみ」ともてはやされ、順風満帆のはずだった――。しかしその後はフォームを崩し、故障にも苦しみ、1年生時の輝きを取り戻せないまま時間だけが過ぎた。

 3年夏の甲子園でも、1回戦の花巻東戦で先発し4回途中5失点で降板。2回戦は登板機会がなく、不完全燃焼のまま聖地に別れを告げた。

 それでも素材の良さはプロのスカウトも認めるところ。思い描いた成長曲線は描けなかったが、プロで改めて磨けば光る大器であることは間違いない。

 ▼ロッテ・永野吉成チーフスカウト「地肩が強いけど、頼らずいいバランスで投げていた。素材はピカイチ」

 ▼ヤクルト・斉藤宜之スカウト「まだ本調子じゃないけど、潜在能力は高校生では一番」

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2011年10月27日のニュース