【スノーボード“斬る”田中幸】日本勢の勝因は完成度 五輪で生きた細かな技術と精度の高さ

[ 2026年2月9日 06:00 ]

スノーボード男子ビッグエア決勝 ( 2026年2月7日    リビーニョ・スノーパーク )

<ミラノ・コルティナ五輪 スノーボード男子ビックエア決勝>木村葵来の3本目のジャンプ(合成写真)=撮影・小海途良幹
Photo By スポニチ

 男子ビッグエアでは日本初のメダルが、金・銀のワンツーで感動しました。他国の実力者が着地をクリーンに決められない中、日本勢の勝因は完成度だったと思います。

 完成度とは何か。木村、木俣の両選手は、高さ、グラブでボードを持つ姿勢と時間の長さ、着地のクリーンさが素晴らしかった。着地で手を突いたり、転倒する選手が多い中、2人は完成度が際立っていました。

 金メダルの木村選手は、基礎練習をしっかりやる選手です。ビッグエアは高回転の時代で、スピードと高さが出る大きなキッカー(ジャンプ台)で、回転数を競う傾向があります。ただ、今五輪は仮設台で回転数が出にくい。小さなキッカーで少ない回転数の技を奇麗に、しっかり着地する練習をしてきた木村選手の、細かな技術と精度の高さが、五輪で生きたのでしょう。

 この金メダルは、多くの人の努力が実を結んだものです。大ブームだった1990年代に若者だった「スノボ第1世代」の人たちがコーチとなり、エアマット施設の設置や指導者の育成など、普及に努めました。その世代に憧れた第2世代が育成したスーパーキッズたちが今回の五輪代表です。道筋をつくった多くの人のサポートと努力が、悲願の金メダルに結びついたのだと思います。(プロスノーボーダー、スノーボード解説者)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2026年2月9日のニュース