【スノボ】村瀬心椛が日本女子初の金メダル!ラスト大技で逆転!“誰もマネできない滑り”追求で進化

[ 2026年2月10日 04:47 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 第4日 スノーボード   女子ビッグエア決勝 ( 2026年2月9日    リビーニョ・スノーパーク )

3回目に大技を決め、右腕を天に突き上げた村瀬(AP)
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 村瀬心椛(ここも、21=TOKIOインカラミ)が日本女子スノーボード初、今大会の日本選手団2個目となる金メダルを獲得した。前回22年北京大会で銅メダルを獲得しており、スノーボードでの五輪2大会連続メダルも日本女子初。男子で木村葵来(きら、21=ムラサキスポーツ)が金、木俣椋真(23=ヤマゼン)が銀とワンツーフィニッシュを果たした中、女子のエースも続いてみせた。鈴木萌々(18=キララクエスト)が6位、深田茉莉(19=ヤマゼン)が9位、岩渕麗楽(24=バートン)は11位だった。

 試技1回目でいきなりバックサイド・トリプルコーク(TC)1440(縦3回転、横4回転)をメーク。直前にユ・スンウン(韓国)が同じ大技を決めていたが、着地まで隙のないパフォーマンスで89.75点を出してトップに立った。2回目はフロントサイドTC1260で72.00点にとどまり、2位に後退。しかし、3回目にフロントサイドTC1440を完璧に決めて89.25点を叩きだし、両手を突き上げた。

 13歳でXゲームを初制覇し、17歳100日で迎えた前回22年北京五輪ビッグエアで銅メダルを獲得。フィギュアスケートの浅田真央さんが持っていた冬季五輪の日本女子最年少メダル記録を更新した。記録には頓着なかったが、喜びとともに、湧いてきたのは金メダルを逃した悔しさ。「てっぺん」を目指す4年間のスタートとなった。

 五輪プレシーズンの昨季は序盤戦こそ苦しんだものの、昨年3月の世界選手権ではビッグエアで金メダル、スロープスタイルで銀メダルを獲得した。さらに今季は1月の冬季Xゲームで、女子としては史上初めてバックサイドトリプルコーク(TC)1620(斜め軸に縦3回転、横4回転半)をメーク。スロープスタイルでも銅メダルを獲得するなど、満を持してイタリアに乗り込んだ。

 トリックの難度が格段に上がった理由の一つに、トレーナーの佐藤義人氏との出会いがある。北京五輪で銅メダルを獲得した直後、テレビのインタビューで「膝が痛い」と苦悶の表情を浮かべたシーンを見たラグビー元日本代表の堀江翔太氏が、インスタグラムのメッセージを通じて佐藤氏を紹介。わらにもすがる思いだった村瀬は、すぐに助けを求めた。痛みはすぐに解消し、体作りに一から着手。高回転を生み出し、着地も決めるフィジカルをつくり上げた。

 23年9月には女子で初めてTC1440に成功し、今年のXゲームではさらに半回転上げた。回転数、難度、スタイルと、いずれも世界で1、2を争うレベルにまで進化。求め続けたのは「大谷さんも言ってたじゃないですか。“憧れるのをやめましょう”って」と話す通り、自分らしい滑り。誰もマネていない、誰もマネできない滑りで、五輪の表彰台の頂点に上った。

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