【スノーボード】金メダル木村葵来、鍛え続けた足の指が努力の証…指導の林翔氏が明かす“勝因”

[ 2026年2月9日 05:35 ]

スノーボード男子ビッグエア決勝 ( 2026年2月7日    リビーニョ・スノーパーク )

<ミラノ・コルティナ五輪 スノーボード男子ビッグエア決勝>1回目のジャンプを決める木村葵来(撮影・小海途 良幹)
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 スノーボード男子ビッグエア(BA)決勝は7日、リビーニョ・スノーパークで行われ、木村葵来(きら、21=ムラサキスポーツ)が計179・50点で、今大会日本人初の金メダルを獲得した。

 木村は今季のW杯で一度も決勝進出を逃さず、冬季Xゲームでも銅メダルを獲得。抜群の安定感を誇る理由には、卓越した着地技術がある。指導してきたのは、岡山市に治療院を構えるジュエル整骨院の林翔氏(41)。「昨年の初めから足の指のトレーニングを始めた。少々着地で崩れても、踏ん張れるようになった」と明かした。

 木村と出会ったのは中1の頃。当時はコーチ兼選手だった西村大輔氏(41)から「凄く頑張っている子がいる。僕が受けているサポートを譲りたい」と申し出を受けたのがきっかけだった。同時並行で体操にも取り組んでいた木村は「体を使うイメージはできていた」というが、立ち方や体の左右のバランスに欠けていた。まずはその修正に着手。本人の地道に取り組める性格もあり、どの方向にもボードを回せる体の土台ができた。

 着地技術向上のために取り組んだのは、足の内在筋を鍛えるトレーニング。壁に手をつき、爪先立ち状態から母指球を離す。最終的には指だけで立ち、その場で足踏みできるほど力が付いた。「今では足裏を端っこまで使える。だから少々崩れても着地で踏ん張れるようになった」と林氏。並行して国立スポーツ科学センター(JISS)で筋力アップに取り組み、本人も「強みはフィジカル」と胸を張るほどの肉体をつくり上げた。

 取り組みの最中、JISSから足の指の筋肉に炎症がみられると診断を受けたことがあった。聞けば毎朝20~30分、自主的に足指のトレーニングをしていたという。「やれと言わないといけない選手はたくさんいるが、やるなと言わないといけない選手はなかなかいない。それが葵来」。逆転を期した3回目、最後に踏ん張れたのは、木村自身のたゆみない努力の証だった。

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