新十両・阿武剋が11勝!遠藤と若隆景も譲らず1敗死守 幕内よりハイレベル?白熱の十両優勝争い

[ 2024年5月23日 20:52 ]

大相撲夏場所12日目 ( 2024年5月23日    東京・両国国技館 )

<夏場所12日目>東白龍(右)を送り出しで破る阿武剋(撮影・久冨木 修) 
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 新十両・阿武剋(24=阿武松部屋)が東白龍(28=玉ノ井部屋)を破って11勝目を挙げ、十両優勝争い首位の1敗を守った。

 東白龍の激しい突っ張りからの引きに苦戦したが、前のめりになりながらもしっかり足を送って残した。今度は突き返して応戦し、逆に左からタイミングよくいなして崩して送り出し。得意の四つ相撲に持ち込めなくても対応できるうまさを見せたが「まわし取れてないし前に出れてないし、ダメでしたね」と内容には反省しきりだった。

 同じく1敗の遠藤(33=追手風部屋)は、立ち合いで輝(29=高田川部屋)が突っ込んでくるところをよく見て左に交わしながら突き手を払って突き落とし。「最善の策。白星を積めればそれが一番いい」と冷静に振り返った。

 同じく1敗の若隆景(29=荒汐部屋)は、千代翔馬(32=九重部屋)に立ち合いで左を差されたが、右で良い位置の上手を引くと切れ味鋭い出し投げ一閃。再入幕へ大きく前進する11勝目にも「一番一番自分の相撲を取り切るだけ」と先を見据えた。

 幕内では12日目を終えて3敗がトップという、03年名古屋場所以来21年ぶりの稀に見る大混戦となっている。そんな中、十両では首位の3人が譲らず1敗を死守。あす13日目には、遠藤と阿武剋の1敗対決が組まれた。幕内優勝経験もある若隆景に三役経験者のベテラン・遠藤、そしてざんばら髪の新十両・阿武剋という、ハイレベルな白熱の優勝争いにも大注目だ。

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